保育士の過去問
令和元年(2019年)後期
保育の心理学 問90
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問題
保育士試験 令和元年(2019年)後期 保育の心理学 問90 (訂正依頼・報告はこちら)
次のA ~ Dのうち、成人期・高齢期の特徴に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 成人期では、子どもの巣立ちや老親介護などを通して心理的変化に直面しやすく、時として人生の転機となり、アイデンティティの再構築がみられることがある。
B 知能には、加齢の影響を受けやすいものと受けにくいものがあり、結晶性知能は成人期以降減衰するが流動性知能は高齢期でも低下しにくい。
C 身体機能は、加齢に伴い程度の差はあるものの少しずつ低下する。聴覚では母音、低音域の音、ゆっくりしたテンポでの聞き取りづらさを感じる人が多くなる。
D 高齢期には、加齢による変化に対処しながら自分の特徴を最大限に活かすなど、幸福に年齢を重ねることをサクセスフル・エイジングと呼ぶ。
A 成人期では、子どもの巣立ちや老親介護などを通して心理的変化に直面しやすく、時として人生の転機となり、アイデンティティの再構築がみられることがある。
B 知能には、加齢の影響を受けやすいものと受けにくいものがあり、結晶性知能は成人期以降減衰するが流動性知能は高齢期でも低下しにくい。
C 身体機能は、加齢に伴い程度の差はあるものの少しずつ低下する。聴覚では母音、低音域の音、ゆっくりしたテンポでの聞き取りづらさを感じる人が多くなる。
D 高齢期には、加齢による変化に対処しながら自分の特徴を最大限に活かすなど、幸福に年齢を重ねることをサクセスフル・エイジングと呼ぶ。
- A:○ B:○ C:○ D:×
- A:○ B:× C:○ D:○
- A:○ B:× C:× D:○
- A:× B:○ C:× D:○
- A:× B:○ C:○ D:×
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は【3】です。
A・・・〇
適切です。成人期とは20歳前後から60歳前後とされる場合が多いですが、この時期は様々な経験を通し心理的変化に直面しやすいと言えます。そのたびに、自分とは何か、とアイデンティの再構築をすると考えられます。
B・・・✖
「結晶性知能」とは学校で受けた教育や社会経験で積んだ教養などの知能で、加齢の影響を受けにくいとされています。「流動性知能」とは計算力や論理的思考力などで加齢の影響を受けやすいとされています。
C・・・✖
聴覚は加齢の影響を受けやすく、高音・子音が聞き取り辛くなり、速いテンポの会話についていけなくなることが多くなります。
D・・・〇
適切です。記述の通りです。
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02
A 適切です。成人期とは一般的に発育が完了した20代~60歳前後と言われ、この時期には子どもの巣立ちや老親介護などを通して心理的変化に直面しやすく、時として人生の転機となり、アイデンティティの再構築がみられることがあります。
B 「結晶性知能」とは、言語能力やコミュニケーション能力、理解力を司る知能のことであり加齢においても維持されやすいということが研究により知られています。一方「流動性知能」は直感力や処理のスピードを司り、加齢とともに低下していくことがわかっています。
C 聴覚は加齢とともに低下していき、高齢に伴い小さい音が聞き取りづらかったり、速いテンポでの会話が聞き取りづらくなるなどの変化がみられるようになります。
D 適切です。高齢期には、加齢による変化に対処しながら自分の特徴を最大限に活かすなど、幸福に年齢を重ねることをサクセスフル・エイジングと呼ばれています。
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03
成人期とは、発育が完了した時期から老化が始まる時期とされます。
この時期は結婚や子育て、そしてその子どもの巣立ち、また自分の親介護なども始まるなどの変化の多い時期でもあります。それらの出来事が人生の転機となり、それによってアイデンティティの再構築がみられることがあります。
Bは×です。不適切な記述です。
結晶性知能とは、個人が長年にわたる経験や教育や学習などから獲得していく知能です。この知能は加齢の影響を受けにくいとされています。
一方で流動性知能とは、新しい環境に適応するために、新しい情報を獲得し、それを処理し、操作していくための知能を指します。
Cは×です。不適切な記述です。
聴覚的には、加齢により高音・子音が聞き取り難くなっていくようです。
Dは○です。適切な記述です。
サクセスフル・エイジングとはアメリカで広まった言葉で、「幸福で実りの多い、優れた人生をまっとうする」といった意味です。その前提には、人は生涯にわたり発達し続け、老化は衰退ではなく成熟していく過程だと捉える考え方があります。
よって正解の組み合わせは3となります。
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