保育士の過去問
令和元年(2019年)後期
子どもの保健 問117
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問題
保育士試験 令和元年(2019年)後期 子どもの保健 問117 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)」(2018(平成30)年 厚生労働省)にある保育所での接触感染対策の考え方に関する記述の一部として、適切な記述を一つ選びなさい。
- 接触によって体の表面に病原体が付着しただけで感染は成立します。
- 遊具を直接なめるなどの例外もありますが、多くの場合は病原体の付着した手で口、鼻又は眼をさわることによって、体内に病原体が侵入して感染が成立します。
- タオルの共用はすすめません。感染性胃腸炎が保育所内で発生している期間中のみ、ペーパータオルを使用することが推奨されます。
- 固形石けんは、液体石けんと比較して、子どもの手に密着し、泡立ちやすいので使用します。
- 健康な皮膚は強固なバリアとして機能することから、皮膚に傷等がある場合は、その部位を早く乾燥させるために、傷を覆わずにおくことが対策の一つとなります。
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この過去問の解説 (3件)
01
「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)」(2018(平成30)年 厚生労働省)に基づき、解説していきます。
1 ガイドラインによると、
・病原体を排出する「感染源」
・病原体が人、動物等に伝播する(伝わり、広まる)ための「感染経路」
・病原体に対する「感受性」が存在する人、動物等の宿主
の3つの要因が成立して「感染症」となると定義されています。
2 適切です。
3 「タオルの共用は絶対にしないようにします。手洗いの時にはペーパータオルを使用することが理想的です。」と定義されています。感染期間中以外でもペーパータオルを使うことが推奨されています。
4 「固形石けんは、1回ずつ個別に使用できる液体石けんと比較して、保管時に不潔になりやすいということに注意が必要です」と定義されています。
5 健康な皮膚は強固なバリアとして機能しますが、皮膚に傷等がある場合には、そこから侵入し、感染する場合もあります。このため、皮膚に傷等がある場合は、その部位を覆うことが対策の一つとなります」と定義されています。
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02
1 ×
体の表面に病原体が付着しただけでは
感染することはありません。
2 ○
病原体がついた手で、
口や鼻、目を触ることによって
病原体が体の中に侵入して感染が成立します。
3 ×
タオルの共用は避けます。
また感染性胃腸炎が
保育園で発生している期間中は
ペーパータオルの使用が推奨されています。
4 ×
固形石けんは、
液体石けんが1回ずつ個別に
使用できることと比較して、
保管時不潔になりやすいので
注意が必要です。
5 ×
健康な皮膚は、
強固なバリア機能を持ちますが、
皮膚に傷があるときはその限りではありません。
感染予防のために傷を覆うことも
必要です。
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03
身体に付着した病原体が口や目鼻等の粘膜や傷口などから体内に入り込むことで感染します。身体に付着しただけでは感染しません。
2の記述は適切です。
3の記述は不適切です。
感染性胃腸炎が発生してからではなく、常に気をつけて流行を起こさないように気をつける必要があります。
4の記述は不適切です。
固形せっけんは多数の人が触ったり、保管しておく際に不衛生になったりと衛生的なリスクが高いので、液体せっけんの使用が理想的です。
5の記述は不適切です。
傷から侵入する病原体もあるので傷を覆うことが必要なこともあります。
また現在最新医療では、傷を乾かさずに少し湿った状態で治していく湿潤療法も一般的になっています。
よって正解の適切な記述は2となります。
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