保育士の過去問
令和2年(2020年)後期
子ども家庭福祉 問54

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問題

保育士試験 令和2年(2020年)後期 子ども家庭福祉 問54 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
Z保育所の4歳児クラスでは、運動会に向けてリレーの練習を行っている。多動傾向のあるYちゃんは、すぐに練習に飽きてしまい、他児にちょっかいを出したり、リレーで使用するバトンをいじったり落ち着きがない。そのうち、園庭を走りはじめたが転んでひじや膝をすりむいてしまった。

【設問】
迎えに来たYちゃんの保護者に対する担当保育士の対応として適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A 「運動会の練習や運動会が、Yちゃんにとって負担になっていると思います。運動会の参加は見合わせませんか」と提案する。
B けがをした時の状況やその後の対応を伝える。
C 「このままではリレーに参加できないので、ご自宅でも繰り返し練習させて下さい」と伝える。
D 「Yちゃんは発達障害が疑われますので、すぐに保健センターで検査をしてはいかがでしょうか」と伝える。
  • A:○  B:○  C:×  D:×
  • A:○  B:×  C:×  D:×
  • A:×  B:○  C:×  D:×
  • A:×  B:×  C:○  D:×
  • A:×  B:×  C:×  D:○

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

A ×
運動会に参加できるよう、
Yちゃんの発達に応じた対応をすることが
望ましいと考えられます。

B ○
子どもが活動中にけがをした場合は、
必要に応じて手当をし、様子を観察します。
保護者への報告の際は、
けがをしたときの状況とその後の対応について
説明します。

C ×
家庭の協力を得ることが必要な場合もありますが、
リレーに参加できるような工夫と指導を行うことが
必要だと考えられます。

D ×
この場面では、
Yちゃんがけがをしてしまっているので、
まずはその対応をすることが必要だと考えられます。
しかし、多動傾向にあり、他児へのちょっかいなど、
落ち着きのない様子も見られるため、
可能な対応をしながら様子を観察し、
対応していく必要はあると考えられます。

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02

正解は3です。

A × 不適切です。
参加の見合わせではなく、Yちゃんが参加できるように運動会の練習や、実施方法を工夫することが必要です。

B 〇 適切です。
保護者と信頼関係を気付くためにも丁寧な説明が求められます。

C × 不適切です。
「リレーに参加できない」と脅すような物言いや、努力を強要するような言葉は不適切です。

D × 不適切です。
発達障害と断定せず、Yちゃんの状況を保護者に説明すると同時に、保育所の職員全体で情報共有して対応します。

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03

解答. 3
「多動傾向」の子は、
無意識のうちに体が動いてしまったり、
感情や欲求のコントロールが苦手だという
特徴があります。

A ×です。
参加の見合わせではなく、
Yちゃんが参加できるような対策を
考える必要があります。

B ○です。
子どもがケガをした際は、
その状況やその後の対応を詳細に保護者に伝えます。

C ×です。
まず、Yちゃんが無理なくリレーに参加できるよう、
対策を考える必要があります。
そのうえで、家庭の協力が必要であれば
お願いします。

D ×です。
Yちゃんの状態については、
保護者とも共有する必要があると考えられますが、
症状を決めつけるのは良くありません。
注意深く見守っていく必要があります。

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