保育士の過去問
令和2年(2020年)後期
保育の心理学 問84
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問題
保育士試験 令和2年(2020年)後期 保育の心理学 問84 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、幼児の認知発達についての記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の最も適切な組み合わせを一つ選びなさい。
・ 2歳頃になると、心の中に( A )が形成され、直接経験していない世界について考えられるようになり、その場にいないモデルの真似をしたり、見立てる遊びをしたりする姿が見られる。
・ 幼児には、自分の体験を離れて、他者の立場から見え方や考え方、感じ方を推測することが難しい( B )がみられる。
・ 幼児は、人が内面の世界を持っているということ、心あるいは精神を持っているということに気付きはじめ、その理解を( C )と呼ぶ。
・ 幼児の思考は、直接の知覚や行為に影響を受けやすく、例えば( D )課題では、物の知覚が変化しても物の本質は変わらないということを考慮できず、見え方が変化すると数や量まで変化すると判断する。
【語群】
ア 内言 イ 表象 ウ 象徴理論 エ 保存
オ 実存 カ 自己実現性 キ 心の理論 ク 自己中心性
・ 2歳頃になると、心の中に( A )が形成され、直接経験していない世界について考えられるようになり、その場にいないモデルの真似をしたり、見立てる遊びをしたりする姿が見られる。
・ 幼児には、自分の体験を離れて、他者の立場から見え方や考え方、感じ方を推測することが難しい( B )がみられる。
・ 幼児は、人が内面の世界を持っているということ、心あるいは精神を持っているということに気付きはじめ、その理解を( C )と呼ぶ。
・ 幼児の思考は、直接の知覚や行為に影響を受けやすく、例えば( D )課題では、物の知覚が変化しても物の本質は変わらないということを考慮できず、見え方が変化すると数や量まで変化すると判断する。
【語群】
ア 内言 イ 表象 ウ 象徴理論 エ 保存
オ 実存 カ 自己実現性 キ 心の理論 ク 自己中心性
- A:ア B:カ C:ウ D:エ
- A:ア B:ク C:キ D:オ
- A:イ B:カ C:ウ D:エ
- A:イ B:カ C:キ D:オ
- A:イ B:ク C:キ D:エ
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この過去問の解説 (3件)
01
A:イ 表象
子どもは2歳頃までに、
目の前にないものを
思い浮かべることができるようになります。
このことを、表象機能といいます。
B:ク 自己中心性
ピアジェは、
幼児が、あらゆることを
自分の体験にひきつけて考えるため、
他者の立場から物事を捉えることができない、
ということを主張しました。
自己中心性は7歳頃まで続くと考えました。
C:キ 心の理論
幼児は、
人が心や精神、内面の世界を持っている、
ということを理解するようになります。
このことを心の理論といいます。
D:エ 保存
保存課題とは、
あるものの見た目や外見が変化しても、
その物の本質は変わらない、
という考え方(保存の概念)を
理解しているかどうかを
調べる課題のことを指します。
ピアジェによると、
具体的操作期に入る7歳頃までは、
保存の概念を理解していないので、
物の見え方が変化すると、
その数や量まで変化すると判断します。
なお、語群に書かれている、
主な用語の意味については、
下記のとおりです。
ア 内言とは、
声を伴わず、
自分自身の心の中で、
思考のために使用する言語のことです。
ウ 象徴理論とは、
自己の内面にあるイメージの置き換えが
「象徴」であり、
言語などで表現されるという考え方のことです。
オ 実存とは、
現実に存在することです。
現実に存在する人間としての自分自身のあり方を
追求する思想を実存主義といい、
サルトルなどが唱えたことで知られています。
また、ランゲフェルドというオランダの教育学者は、
子どもを含めた人間を、
主体的・自立的・実存的存在であると考えました。
カ 自己実現性とは、
自己の内面的な欲求を、
社会生活において実現することをいいます。
心理学者のマズローは、
人間を、
「自己実現に向かって絶えず成長する生き物」
であるとし、
自己実現は、人間の欲求のうち、
もっとも高度で人間的な欲求と考えました。
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02
A イ 表象
表象とは、直接に知覚することのできない物について心のなかで思い浮かべる心理機能です。
それによりごっこ遊びなどの象徴的遊びができるようになります。
B:ク 自己中心性
子どもたちの幼児心情の一つで物事を自分の視点からしか見ることができず、他者の視点を理解できないことです。
C:キ 心の理論
他者の心を類推し、理解する能力のことです。
D:エ 保存
保存の概念は並べ替えたり、入れ替えたりしてもその大きさ、長さ、量などの本質は変わらないとする考え方のことです。
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03
A. イ 表象
B. ク 自己中心性
C. キ 心の理論
D. エ 保存
・ 2歳頃になると、心の中に( A 表象 )が
形成され、直接経験していない世界について
考えられるようになり、
その場にいないモデルの真似をしたり、
見立てる遊びをしたりする姿が見られる。
・ 幼児には、自分の体験を離れて、
他者の立場から見え方や考え方、
感じ方を推測することが難しい
( B 自己中心性 )がみられる。
・ 幼児は、人が内面の世界を持っているということ、
心あるいは精神を持っているということに
気付きはじめ、その理解を( C 心の理論 )と呼ぶ。
・ 幼児の思考は、直接の知覚や行為に
影響を受けやすく、例えば( D 保存 )課題では、
物の知覚が変化しても物の本質は変わらない
ということを考慮できず、
見え方が変化すると数や量まで変化すると判断する。
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