保育士の過去問
令和2年(2020年)後期
保育の心理学 問87

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問題

保育士試験 令和2年(2020年)後期 保育の心理学 問87 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文のうち、成人期・高齢期の発達に関する記述として、( a )~( d )の下線部分が適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

・ 成人期のアタッチメント(愛着)の個人差の測定は、( a )アダルト・アタッチメント・インタビューによる測定法が開発されている。
・ 高齢期は身体機能が衰退して心理面にも変化が生じやすいため、( b )高い適応性や幸福感を維持する人は相対的に少ない。
・ 老化のスピードとは、生活環境や健康への配慮などの要因により大きく違ってくるものであり、( c )個人の生得的基盤による影響は受けない。
・ 加齢により活動や行動範囲が狭まるにつれて、( d )個人をとりまく社会的ネットワークは、自分にとって重要度の低い人の数は減少するが、重要度の高い人の数は維持される。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。
 
a 〇 適切です。
アダルト・アタッチメント・インタビューによる測定法とは、成人の語りに基づいてアタッチメントを測定・分類する半構造化面接法です。

b × 不適切です。
「加齢に伴ってネガティブな状況が増えるにもかかわらず、高齢者の幸福感は低くない」という現象をエイジングパラドックスといいます。

c × 不適切です。
体質等の生得的基盤は老化スピードに影響があると考えられます。

d 〇 適切です。
自分にとって重要でない人の数は減少しますが、家族、親友などの重要な人との関係は維持されます。

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02

正解は3です。

a ○
アタッチメントの測定方法として、
満1歳児を対象とした
ストレンジシチュエーション法、
成人を対象とした、
アダルト・アタッチメント・
インタビューによる測定法
があります。

b ×
高齢期は身体機能の衰えとともに、
老いを自覚し、心理面にも
変化が生じやすいといえます。
しかし、適応性や幸福感については、
高齢期に入っても低下しないとの研究もあります。

c ×
老化のスピードを左右する要因として、
生活や環境などがありますが、
生まれつき持っているものも、
その一つです。

d ○
加齢に伴う活動と行動範囲の縮小によって、
高齢者をとりまく社会的ネットワークも
変化していきます。
重要度が高いとされる
配偶者や親友などは維持されます。

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03

解答. 3
a. ○です。
記述の通りです。
この方法により、子ども時代の愛着の内部表現が
評価されるとされています。

b. ×です。
これまでの調査で、高齢期には身体的な衰えや、
様々な喪失を経験しますが、
幸福感は向上していることが明らかになっています。
これを「エイジング パラドックス」と言います。

c. ×です。
老化のスピードの要因には、
生活環境や健康への配慮、
心理的なストレスなど様々なものがあり、
個人の生得的基盤による影響も含まれます。

d. ○です。
記述の通りです。
重要度の高い人には、家族や親戚、親友、恋人など、
自分にとって重要な人物が該当します。

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