保育士の過去問
令和2年(2020年)後期
保育実習理論 問141

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問題

保育士試験 令和2年(2020年)後期 保育実習理論 問141 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、「図式期」と呼ばれる描画発達の一時期にみられる特徴に関する記述である。それぞれの言葉とその内容とが適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A アニミズム的表現 ――― すべてのものに命があり、感情や意志をもっているという考え方に基づいた絵で、動物以外のものにも目や口を描き、感情の表現を行う。

B レントゲン描法 ―――― 家の中の様子やポケットの中身など、外からは見えないものまでを描いた絵。

C 展開図描法 ―――――― 異なる時間の出来事や、連続して進行するお話のそれぞれの場面を1枚の絵の中に描くこと。

D 基底線 ―――――――― 画面に横線を引き、この横線を地面としてその上に人や乗り物を描く。このような横線の呼び名である。
  • A:○  B:○  C:○  D:○
  • A:○  B:○  C:○  D:×
  • A:○  B:○  C:×  D:○
  • A:○  B:×  C:○  D:×
  • A:×  B:○  C:×  D:×

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この過去問の解説 (4件)

01

解答. 3
A ○です。
記述の通りです。
花や太陽に顔を書いたりします。

B ○です。
記述の通りです。
土の中の根っこや、電車の中の人など、実際には見えないものを描きます。

C ×です。
記述は、「異時同存表現」の記述です。
展開図描法は、上から見下ろす、または、潰れたような形を描くことです。
道を挟んだ両側の家を、倒れたように描くなどの特徴があります。


D ○です。
基底線は、地面の下と上、水中と外を分ける横線のことを言います。
空間を認識しはじめると、このような線を描きます。

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02

図式期とは、描画の発達の観点において、4歳から9歳頃に見られる発達の過程の時期を指します。

Aは○です。適切な記述です。

アニミズム的表現とは、動植物や身近なおもちゃ、石、空の雲、太陽などあらゆるものに人間と同じようにアニマ(魂)を感じ表現することです。

Bは○です。適切な記述です。

レントゲン描法とは、実際には見えない内部を、レントゲン(X線写真)で撮影したかのように透かして描く技法のことです。具体的には建物の壁が透けて中の家具や人物が見えているような構図で表現することをさします。

Cは×です。誤った記述です。木や家が横に倒れているように描く表現です。例えば運動会の絵の場合、トラックの周りに放射状に子どもが横たわっているように描いたりします。

Dは○です。適切な記述です。

図式期には空と地面を分けて描くようになります。紙の一番下のベースラインとなる基底線を描き、その上にに家やら木やら人物やらいろんなものを立てて描いていきます。

よって正解の組み合わせは3となります。

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03

正解は3です。

「図式期」は5~9歳頃に見られる描画の表現方法です。

A 適切です。

B 適切です。

C 不適切です。展開図描法とは、道路や池などを描いた時に、画面の下の、建物や人物が逆さに描かれた絵のことを言います。

D 適切です。

参考になった数5

04

正解は3です。

A 〇 適切です。
アニミズム的表現は何にでも人間のような表情やしぐさをつけ、擬人化して描くことです。

B 〇 適切です。
乗り物や建物の中の様子をあたかも見えているかのように描く技法です。

C × 不適切です。
展開図描法(転倒式描法) は、縦のものを横にして描く技法です。
テーブルを囲む人を倒れたように描きます。

D 〇 適切です。
画面の下の水平な線のことです。
地面や水面を表しています。

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