保育士の過去問
令和2年(2020年)後期
保育実習理論 問152
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問題
保育士試験 令和2年(2020年)後期 保育実習理論 問152 (訂正依頼・報告はこちら)
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
児童自立支援施設で実習中のQさん( 20歳、女性)は、施設に入所しているRさん( 13歳、女児)の何事に対しても無関心な態度が気になり、積極的に声をかけ、会話をするようにしていた。Rさんは幼児期からネグレクトを受け、小学校高学年の時期には夜間徘徊や喫煙、窃盗を繰り返す生活を送っていたそうである。実習終盤になるとRさんはQさんに対して心を開き、気さくに話をしてくれるようになった。そんな中、RさんはQさんに、今でも隠れて喫煙していることを伝えた。さらに「Qさんを信頼して言ったんだから、職員に言わないでね。これくらいしか楽しみがないんだ。」と伝えた。
【設問】
次の文のうち、Qさんが実習生として取るべき対応として、適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。
A Rさんの信頼を裏切らないため、喫煙していることは誰にも言わない。
B Rさんの喫煙せざるを得ない気持ちを考える。
C 「そうでもしないとやってられないよね。」と支持する。
D Rさんに、実習生として喫煙といった行動を見逃すことができないことを伝える。
【事例】
児童自立支援施設で実習中のQさん( 20歳、女性)は、施設に入所しているRさん( 13歳、女児)の何事に対しても無関心な態度が気になり、積極的に声をかけ、会話をするようにしていた。Rさんは幼児期からネグレクトを受け、小学校高学年の時期には夜間徘徊や喫煙、窃盗を繰り返す生活を送っていたそうである。実習終盤になるとRさんはQさんに対して心を開き、気さくに話をしてくれるようになった。そんな中、RさんはQさんに、今でも隠れて喫煙していることを伝えた。さらに「Qさんを信頼して言ったんだから、職員に言わないでね。これくらいしか楽しみがないんだ。」と伝えた。
【設問】
次の文のうち、Qさんが実習生として取るべき対応として、適切な記述の組み合わせを一つ選びなさい。
A Rさんの信頼を裏切らないため、喫煙していることは誰にも言わない。
B Rさんの喫煙せざるを得ない気持ちを考える。
C 「そうでもしないとやってられないよね。」と支持する。
D Rさんに、実習生として喫煙といった行動を見逃すことができないことを伝える。
- A B
- A C
- A D
- B D
- C D
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この過去問の解説 (3件)
01
A 不適切です。未成年の喫煙は法律で禁止されている上に、健康上あまり良くありません。施設に入所している子どもが望ましくない行動を取っている場合、一人で抱え込み黙っているのではなく、施設に勤務している職員に報告、相談することが大切です。
B 適切です。未成年の喫煙、窃盗などの不良行為には本人になんらかの理由があってしているものが多いです。なぜ、問題行動や不良行為が起こっているのか、その背景を考えることが解決への糸口となります。
C 不適切です。子どもへの対応をする際、思いを受け止め共感することは大切です。しかし、望ましくない行動に対しては、支持をすることは良くありません。子どもがその行動を起こしてしまう心理状態を受け止めながらも、それを減らしていけるよう指導、カウンセリング等をしていくことが必要です。
D 適切です。上記にも記したように、未成年の喫煙は禁じられています。実習生であっても、喫煙を見逃すことはできないこと、他の職員に報告することを子どもにきっちりと伝えることが必要です。
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02
A ×
未成年者の喫煙は健康上悪影響がある上、
法律的にも許されることではありません。
また、Rさんが隠れて喫煙していること、
それをQさんに打ち明けたことの背景には、
Rさんが、喫煙はいけないことだと
理解しながら行っている可能性があることや、
何らかの困りごとを抱えている可能性も考えられます。
Rさんの信頼を裏切るようにも思えますが、
職員にその件を伝えることで、
Rさんの健康被害を最小限にすることや、
困りごとの解決につながる場合があります。
また、Qさんは実習生ではありますが、
Rさんにかかわるチームの一員でもあり、
状況を共有することは大切です。
以上より、職員には、
Rさんが「内緒にしてほしい」
と言って話してくれたこととともに、
その内容を伝えることが
望ましいと考えられます。
B ○
Rさんが喫煙していることの善悪ではなく、
そうせざるを得ない「気持ち」に
寄り添うことが、
幼児期からネグレクトを受けてきたRさんにとって、
ケアの一つとなります。
C ×
Rさんの喫煙行動を支持するのではなく、
「気持ち」に寄り添うことが大切です。
D ○
20歳のQさんは、
実習生としてRさんとかかわっています。
13歳のRさんの喫煙については、
法律的にも、またRさんの健康の面からも、
見逃すことはできないと判断できます。
その判断をRさんに直接伝えることは、
適切な行動であると考えられます。
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03
A × 不適切です。
Rさんは13歳で未成年です。
喫煙は法律で禁止されているので施設の職員に相談すべきです。
B 〇 適切です。
Rさんが喫煙してしまう気持ちを考え、Rさんの気持ちに寄り添った対処方法を見つけます。
C × 不適切です。
未成年の喫煙を「支持する」こととRさんの気持ちを受け止めることは別です。
D 〇 適切です。
実習生として喫煙を見逃すことはできないとはっきり言うことは適切です。
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