保育士の過去問
令和3年(2021年)前期
教育原理 問27

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問題

保育士試験 令和3年(2021年)前期 教育原理 問27 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、ある国の教育制度について述べたものである。正しいものを一つ選びなさい。

州ごとに教育制度が定められている国の一つである。初等教育は、基礎学校で行われる。初等教育修了後、中等教育の進学先としては、ハウプトシューレ、実科学校、ギムナジウム等である。そのうちギムナジウムは、大学進学希望者が主に進む。
  • スウェーデン
  • イタリア
  • フィンランド
  • イギリス
  • ドイツ

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この過去問の解説 (2件)

01

正解は5です。

各国の教育制度の特徴

スウェーデン:義務教育(7~16歳)基礎学校で行われ、基礎学校・高校・大学の授業料が無償です。進学時の入試がありません。

イタリア :義務教育(6~16歳)小学校(5年間)には「テンポ・ピエーノ」と「テンポ・モードゥロ」という2つの形態が存在します。

フィンランド 義務教育(7~16歳)基礎学校で行われ、初等教育1年前からプレスクールに通う制度があります。プレスクールから大学院までの教育費が無償です。

イギリス:イングランド・ウェールズ・北アイルランドの制度と、スコットランドの制度で異なり、義務教育が終わった後、全国統一の義務教育修了試験を受けます。

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02

正解は【5】です。

ドイツの教育制度に関する記述でした。

★スウェーデンの教育制度

基礎学校9年(義務教育7~16歳)、高校3年、大学3年の教育課程です。すべての学校で授業料が無償となっており、進学時の入試はありません。成績や試験が合否の判定材料になります。教育の質の高さが特徴です。

★イタリアの教育制度

小学校5年(6~10歳)、中学3年(11~13歳)、高校5年(14~18歳)の教育課程で、6歳から16歳までの10年間が義務教育に当たります。小学校には「テンポ・ピエーノ」と「テンポ・モードゥロ」という2つの時間性があり、前者は通常の時間割、後者が短縮の時間割となります。これは教育のための財源が不足し、教師の数が確保できないためです。

★フィンランドの教育制度

基礎学校(初等6年、中等3年)9年(義務教育)、高校or職業学校2~4年、大学4年の教育課程となっています。初等教育1年前からプレスクールに通うこともできます(エシコウル)。プレスクールから大学院卒業までの教育費が無償です(給食費、教材費等も無償)。教員や教育の質が高く、プログラミングも義務教育化しています。

★イギリスの教育制度

義務教育は5歳~16歳(イングランドのみ18歳)までで、5歳~11歳前後までは「プライマリー・スクール」、その後16歳までは「セカンダリー・スクール」に通います。セカンダリー・スクールの終了時点で中学卒業検定に合格しなければ次の教育機関には進めません。大学進学を希望する者は「6th Form」と呼ばれる日本の高校と同等の期間があり、そこで全国統一試験に合格することで学歴の証明となります。大学受験をしない生徒は「ファーザー・エデュケーション・ガレッジ」という機関で就職に関連する勉強を受けられます。イギリスの義務教育はホームスクーリングも可能です。公立学校は学費無償です。

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