保育士の過去問
令和3年(2021年)前期
子ども家庭福祉 問58
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問題
保育士試験 令和3年(2021年)前期 子ども家庭福祉 問58 (訂正依頼・報告はこちら)
次の【事例】を読んで、以下の問に答えなさい。
【事例】
X保育所で5歳児クラスを担当しているY保育士は、送迎時にクラスのZ君の母親の表情が暗く、Z君へのきつい対応が気になっていた。母親に何度か声をかけたが「大丈夫です」と答えるばかりだったので、しばらく様子を見守っていた。ある日、改めてZ君の母親に声をかけると、母親は突然泣き出した。Y保育士が別室に案内し、落ち着いた後、主任保育士とともに話を聞いたところ、深刻な表情で「半年ほど前から夫からのひどい暴言が続き、たまに暴力も受けている。子どもに対する暴言・暴力はないが、離婚を考えている。でも、怖くて夫に言い出せない。」と話した。
次のうち、保育所がZ君の母親に紹介、あるいは仲介する社会資源として最も適切なものを一つ選びなさい。
【事例】
X保育所で5歳児クラスを担当しているY保育士は、送迎時にクラスのZ君の母親の表情が暗く、Z君へのきつい対応が気になっていた。母親に何度か声をかけたが「大丈夫です」と答えるばかりだったので、しばらく様子を見守っていた。ある日、改めてZ君の母親に声をかけると、母親は突然泣き出した。Y保育士が別室に案内し、落ち着いた後、主任保育士とともに話を聞いたところ、深刻な表情で「半年ほど前から夫からのひどい暴言が続き、たまに暴力も受けている。子どもに対する暴言・暴力はないが、離婚を考えている。でも、怖くて夫に言い出せない。」と話した。
次のうち、保育所がZ君の母親に紹介、あるいは仲介する社会資源として最も適切なものを一つ選びなさい。
- 児童センター
- 地域活動支援センター
- 地域包括支援センター
- 婦人相談所
- 母子・父子福祉センター
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は4です。
1 ×
児童センターは、児童福祉法第四十条に基づいた児童厚生施設である児童館の一形態です。
地域において児童に健全な遊びを与えて、その健康を増進し、又は情操をゆたかにすることを目的としています。
2 ×
地域活動支援センターは、障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律
(障害者総合支援法)第五条によると、障害者等を通わせ、創作的活動又は生産活動の機会の提供、社会との交流の促進その他の厚生労働省令で定める便宜を供与する施設をいいます。
3 ×
地域包括支援センターは、介護保険法第百十五条によると、地域住民の保健医療の向上及び福祉の増進を包括的に支援することを目的に、地域支援事業のうちの包括的支援事業を行う施設です。
4 ○
婦人相談所は、売春防止法第三十四条に基づく施設ですが、配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護等に関する法律の施行に伴い、配偶者暴力相談支援センターとしての機能を担う一施設となりました。
Z君の母親の相談内容に関連する社会資源のひとつと考えられます。
5 ×
母子・父子福祉センターは、母子及び父子並びに寡婦福祉法第三十九条によると、無料又は低額な料金で、母子家庭等に対して、各種の相談に応ずるとともに、生活指導及び生業の指導を行う等母子家庭等の福祉のための便宜を総合的に供与することを目的とする施設です。
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02
解答. 4
1 . ×です。
「児童センター」は、児童福祉法に規定する児童厚生施設の一つで、地域において児童に健全な遊びを与えて、その健康を増進し、または情操をゆたかにすることを目的としています。
2 . ×です。
「地域活動支援センター」は、障害者等を通わせ、創作的活動または生産活動の機会を提供、社会との交流の促進等の便宜を供与する障害者支援法に規定される施設です。
3 . ×です。
「地域包括支援センター」は、保健士・社会福祉士・主任介護支援専門員等を配置して3職種のチームアプローチにより、住民の健康の保持及び生活の安定のために必要な援助を行うことにより、その保険医療の向上及び福祉の増進を包括的に支援することを目的とする施設です。
4 . ○です。
「婦人相談所」は、売春防止法に規定された施設で、各都道府県に必ず1つ設置されています。
元々は、売春を行うおそれのある女子の相談、指導、一時保護等を行う施設でしたが、婦人保護事業の中で女性に関する様々な相談に応じています。
また、配偶者暴力防止法の成立により、配偶者暴力相談支援センターの機能を担う施設として位置付けられました。
今回のケースの場合、配偶者からの暴力が見られるため、「婦人相談所」が適切と言えます。
5 . ×です。
「母子・父子福祉センター」とは、母子家庭等に対して、無料または定額な料金で各種の相談に応じるとともに、生活指導及び生業の指導を行ったりする施設です。
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03
1.×
児童センターとは、児童福祉法に基づく施設で、児童に健全な遊びを与えて、心身ともに健康増進する場所です。
2.×
地域活動支援センターは、精神、知的、身体に障がいを抱えている方の日常生活や社会活動をサポートする場所です。
3.×
地域包括支援センターは、専門知識をもった職員が高齢者が住みやすい地域で生活できるように、介護サービス、要介護サービス、保健福祉サービス、日常生活支援などの相談に応じる場所です。
4.〇
婦人相談所は、もともとは売春を行うおそれのある女子の相談、指導、一時保護を行っていましたが、現在は女性に関する様々な相談に応じている場所です。
5.×
母子、父子福祉センターは、母、父子家庭(ひとり親)に対して生活の安定や福祉の向上に役立てる施設です。生活の相談や、講座などをうけることができます。
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