保育士の過去問
令和3年(2021年)前期
社会福祉 問66
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問題
保育士試験 令和3年(2021年)前期 社会福祉 問66 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文のうち、生活保護制度に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 原則として、保護は、個人ではなく世帯を単位としてその要否及び程度を定める。
B 原則として、保護は、「民法」に定める扶養義務者の扶養に優先して行われる。
C 原則として、保護は、他の法律による扶助に優先して行われる。
D 原則として、保護は、要保護者、その扶養義務者又はその他の同居の親族による申請がなくても開始することができる。
A 原則として、保護は、個人ではなく世帯を単位としてその要否及び程度を定める。
B 原則として、保護は、「民法」に定める扶養義務者の扶養に優先して行われる。
C 原則として、保護は、他の法律による扶助に優先して行われる。
D 原則として、保護は、要保護者、その扶養義務者又はその他の同居の親族による申請がなくても開始することができる。
- A:○ B:○ C:× D:×
- A:○ B:× C:× D:×
- A:× B:○ C:× D:×
- A:× B:× C:○ D:○
- A:× B:× C:× D:○
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この過去問の解説 (3件)
01
生活保護制度は、生活に困窮する方に対し、必要な保護を行い、健康で文化的な最低限度の生活を保障するための制度です。
A 〇
保証は世帯を単位として行われます。
B ×
扶養義務者の扶養に優先して行われるわけではありません。親族から援助を受けることが出来る場合は、援助を受けていただく必要があります。そのうえでの世帯収入と最低生活費を比較し、その収入が満たない場合に保護が適応されます。
C ×
まずはほかの法律の扶助が優先となります。年金や手当など他の制度で給付を受けることができる場合は、まずそれらを活用する必要があります。
D ×
生活保護を受けるためには申請が必要です。①事前の相談 ②保護の申請 ③保護費の支給の順に手続きを行います。
これらのことから、正解は2となります。
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02
解答. 2
「生活保護制度」とは、生活に困窮する方に対し、
その困窮の度合いに応じて必要な保護を行い、
健康で文化的な最低限度の生活を保証するとともに、
自立を助長することを目的とした制度です。
A:○です。
記述の通りです。
保護は、個人ではなく世帯を単位として行われます。
B:×です。
扶養義務者の扶養に優先して行われるわけではありません。
扶養義務者による扶養(仕送り等の援助)の可否は、
申請の段階で調査を実施します。
C:×です。
年金等の社会保障給付なども、申請時の調査内容に含まれています。
D:×です。
保護の開始にあたっては申請が必要です。
手続きの流れとしては、
①事前の相談
②保護の申請
③保護費の支給
となります。
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03
正解は2です。
「生活保護法」によると、原則的に下記のとおりとなります。
A ○
第十条によると、保護は、世帯を単位としてその要否及び程度を定めるものとなっています。
B ×
第四条の二によると、保護よりも、民法上の扶養義務者の扶養が優先されます。
C ×
第四条の二によると、他の法律に定める扶助も、保護より優先されます。
D ×
第七条によると、保護は、要保護者、その扶養義務者又はその他の同居の親族の申請に基いて開始するものです。
しかし、要保護者が急迫した状況にあるときは、保護の申請がなくても、必要な保護を行うことが可能となっています。
以上より、A ○ B × C × D ×ですので、2が正解となります。
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