問題
A 高齢者虐待の種別は、身体的虐待、介護等放棄、心理的虐待、性的虐待の4つのみである。
B 2018(平成30)年度において高齢者虐待と認められた件数は、養護者によるものより、養介護施設従事者等によるものの方が多い。
C 高齢者虐待の防止等、高齢者の権利擁護に関する相談窓口の一つとして、地域包括支援センターがあげられる。
D 2018(平成30)年度において、虐待の種別では、養護者と養介護施設従事者等ともに、介護等放棄が最も多い。
正解は5です。
A×
「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」第二条によると、高齢者虐待は、身体的虐待、介護等放棄、心理的虐待、性的虐待のほか、経済的虐待に分けられます。
また、自己放任(セルフネグレクト)も虐待の一つと考えられます。
B×
平成30年度「高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律」に基づく対応状況等に関する調査結果によると、2018(平成30)年度において、
高齢者虐待と認められた件数は、下記のとおり、養護者によるものが、養介護施設従事者等によるものよりも多くなっていました。
養護者による虐待判断件数:17,249件
養介護施設従事者等による虐待判断件数:621件
C○
介護保険法第百十五条の四十五の二の二によると、地域包括支援センターで行われる事業の一つとして、被保険者に対する虐待の防止及びその早期発見のための事業があります。
D ×
「平成 30 年度『高齢者虐待の防止、高齢者の養護者に対する支援等に関する法律』 に基づく対応状況等に関する調査結果」によると、虐待の種別では、下記のとおり養護者と養介護施設従事者等ともに身体的虐待が最も多くなっています。
養介護施設従事者等(被虐待高齢者の総数927人):
1. 身体的虐待 57.5%
2. 心理的虐待 27.1%
3. 介護等放棄 19.2%
養護者
(被虐待高齢者の総数17,686人)
1. 身体的虐待 67.8%
2. 心理的虐待 39.5%
3. 介護等放棄 19.9%
以上より、A × B× C○ D× なので、正解は5となります。
解答. 5
A:×です。
高齢者虐待の種類は、
①身体的虐待
②性的虐待
③介護等放棄
④心理的虐待
⑤経済的虐待
の5つです。
B:×です。
調査概要を見ると、養護者によるものの方が、
養介護施設従事者等によるものより多くなっています。
C:○です。
記述の通りです。
D:×です。
調査概要を見ると、養護者と養介護施設従事者等ともに、
身体的虐待が最も多くなっています。
A:×
高齢者の虐待は、身体的虐待、性的虐待、介護等放棄、心理的虐待、経済的虐待があります。
B:×
高齢者虐待は、養介護施設従業員によるものよりも養護者によるものが多いです。
C:〇
地域包括支援センターで高齢者虐待防止等や権利擁護の相談ができます。
D:×
高齢者虐待のなかでは、養護者、養介護施設従事者によるものは身体的虐待が一番多いです。
これらから正解は5になります。