保育士の過去問
令和3年(2021年)前期
保育の心理学 問79

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問題

保育士試験 令和3年(2021年)前期 保育の心理学 問79 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文はエインズワース(Ainsworth, M.D.S.)のアタッチメント(愛着)に関する記述である。A~Dの記述にあてはまる用語を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  子どもが初めて訪れる部屋に親子を案内し、親と分離させたり、見知らぬ人と対面させたり、親と再会させることによって、子どもの反応を組織的に観察する実験法である。
B  親との分離に際し、泣くなどの混乱を示すということがほとんどない。
C  親との分離に際し、多少の泣きや混乱を示すが、親との再会時には積極的に身体接触を求め、すぐに落ちつく。
D  親との分離に際し、非常に強い不安や混乱を示し、親との再会時には、親に強く身体接触を求めるが、その一方で親に対して強い怒りを示す。

【語群】
ア IWM(インターナル・ワーキング・モデル)  イ SSP(ストレンジ・シチュエーション法)
ウ Cタイプ(アンビバレント型)  エ Aタイプ(回避型)  オ Bタイプ(安定型)
  • A:ア  B:エ  C:ウ  D:オ
  • A:ア  B:オ  C:ウ  D:エ
  • A:イ  B:ウ  C:オ  D:エ
  • A:イ  B:エ  C:オ  D:ウ
  • A:イ  B:オ  C:エ  D:ウ

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

エインズワースは、ボウルビィのアタッチメント理論を発展させた心理学者です。

A イ:S S P(ストレンジ・シチュエーション法)

子どもが初めて訪れる部屋に親子を案内し、見知らぬ人と対面させたり、親と再開させることにより、子どもの反応を組織的に観察する実験法のことをS S Pといいます。

B エ:Aタイプ(回避型)

S S Pにより分類されるアタッチメントのタイプのひとつです。

母親と分離されてもほとんど泣いたり混乱したりすることがなく、再会しても母親から目をそらすなど、避けるような態度を示します。

C オ:Bタイプ(安定型)

S S Pにより分類されるアタッチメントのタイプのひとつです。

母親と分離されるときは、多少泣いたり混乱したりしますが、再会すると、抱きつくなどして、気持ちを落ち着けることができます。

D ウ:Cタイプ(アンビバレント型)

S S Pにより分類されるアタッチメントのタイプのひとつです。

母親と離れるときに、強い不安や混乱がみられ、再会しても母親を叩くなどしてなかなか気持ちの切り替えができません。

なお、S S Pのタイプは、のちにDタイプが加わり、4つに分類されるようになりました。

再会した母親に対して顔を背けながら近づいたり、母親にしがみついた直後に床に倒れ込んだりといった、本来なら両立しにくい行動を同時に取るため、無秩序・無方向型(disorganized/disoriented)とも呼ばれます。

また、ア:I W M(インターナル・ワーキング・モデル)は、養育者との関わりの中で、愛着が内在化し、他者との関わり方に反映するもので、成長してからも社会的行動や対人関係の基礎となると考えられています。

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02

解答. 4

A:イ  SSP(ストレンジ・シチュエーション法)

B:エ  Aタイプ(回避型)

C:オ  Bタイプ(安定型)

D:ウ Cタイプ(アンビバレント型)

それぞれ記述の通りです。


アの、IWM(インターナル・ワーキング・モデル)は、

ボウルビィによって提唱された概念で、

乳児期に養育者との相互作用から形成された愛着関係が内在化されたものです。

参考になった数8

03

A:イ S S P(ストレンジ・シチュエーション法)のことを指します。

B:エ Aタイプ(回避型)のことを指します。

C:オ Bタイプ(安定型)のことを指します。

D:ウ Cタイプ(アンビバレント型)のことを指します。

ア IWM(インターナル・ワーキング・モデル)は、乳児期の養育者との関係が他者とのかかわりに反映されるというもので、ボウルビーによって提唱された概念です。

これらのことから正解は、4になります。

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