保育士の過去問
令和3年(2021年)前期
保育の心理学 問91

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問題

保育士試験 令和3年(2021年)前期 保育の心理学 問91 (訂正依頼・報告はこちら)

次のA~Dのうち、子育てを取り巻く社会的状況に関する記述として、適切な組み合わせを一つ選びなさい。

A  「保育所等関連状況取りまとめ(平成31年4月1日)」(令和元年 厚生労働省)において、保育所等待機児童数の状況を年齢別にみると0歳児の利用率が上昇傾向にあり、待機児童数は特に0歳児に多い。
B  「育児と介護のダブルケアの実態に関する調査」(平成28年 内閣府)によると、子育てと親の介護を同時に担うダブルケアを行う者は30歳~40歳代が多く、男女ともにダブルケアを行う者全体の約8割を占める。
C  ひとり親家庭になる原因の一つである離婚に関して、「平成29年(2017)人口動態統計の年間推計」(厚生労働省)によると、日本の年間婚姻件数と離婚件数の割合は、ほぼ4:1である。
D  「統計が語る平成のあゆみ」(平成31年 総務省)および「平成30年版男女共同参画白書概要」(平成30年 内閣府)によると、女性の社会進出に伴い、女性の労働力人口比率のM字型曲線は少しずつ緩やかになり、共働き世帯は増加している。
  • A B
  • A C
  • B C
  • B D
  • C D

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

A ×

平成31年4月1日の「保育所等関連状況取りまとめ」によると、保育所等待機児童数の状況は、下記のとおりとなります。

・0歳児の利用率は、平成30年では15.6%、平成31年では16.2%と増加傾向にありました。

・平成31年の待機児童数については、0歳児2,047人、1、2歳児12,702人、3歳以上児2,023人であり、1、2歳児の待機児童数が多くなっています。

B ○

平成28年の「育児と介護のダブルケアの実態に関する調査」によると、ダブルケアを行う者は、30〜40歳代で81.8%と、全年齢層の約8割を占めていました。

性別でみても、同年代においては、女性83.8%、男性78.2%でした。

C ×

「平成29年(2017)人口動態統計の年間推計」によると、日本の年間婚姻件数は607,000組、離婚件数は212,000組であり、およそ3:1でした。

D ○

平成31年「統計が語る平成のあゆみ」や「平成30年度版男女共同参画白書概要」によると、女性の年齢階級別労働力率のグラフは、M字型曲線の底が上昇し、少しずつ緩やかになってきていました。

これまで結婚・出産期に一旦低下するために、M字曲線を描いているといわれていました。

M字曲線が緩やかになってきている背景として、女性が結婚・出産期においても仕事を続け、共働き世帯が増加していると考えられます。

以上より、BとDが適切なものと考えられ、答えは4となります。

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02

正解は4です。

A ×

 「保育所等関連状況取りまとめ(平成31年4月1日)」では、0歳児と3歳児の待機児童数が2000人程度なのに対して、1・2歳児の待機児童数は1万人を超えています。

B 〇

 子育てと親の介護を同時に担っている人のおよそ約8割が30歳~40歳代です。

C ×

 「平成29年(2017)人口動態統計の年間推計」(厚生労働省)によると、日本の年間婚姻件数は約60万組、離婚件数は20万組程度となっているため、4:1ではなく3:1だといえます。

D〇  

これまで、ほぼ同世代の女性が結婚・妊娠の時期を迎えて労働しなくなるため、労働人口比率がM字型を描くと考えられてきましたが、女性の社会進出やライフプランの変化に伴い、女性の結婚出産の時期にばらつきが出はじめている上に、結婚や出産をしても仕事を続ける女性が増えています。

よって共働きの家庭が増加していると考えて間違いはないでしょう。

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03

解答. 4

A ×です。

「保育所等関連状況取りまとめ(平成31年4月1日)」を見ると、

0歳児の待機児童は2,047人で、1、2歳児の12,702人に比べ低くなっています。

B ○です。

記述の通りです。

C ×です。

「平成29年(2017)人口動態統計の年間推計」(厚生労働省)によると、

日本の年間婚姻件数と離婚件数の割合は、ほぼ3:1です。

D ○です。

記述の通りです。

共働き世帯は増加しています。

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