保育士の過去問
令和3年(2021年)前期
保育の心理学 問92

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問題

保育士試験 令和3年(2021年)前期 保育の心理学 問92 (訂正依頼・報告はこちら)

次のA~Dのうち、子育て支援に関する記述として、「保育所保育指針」に照らして適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  保護者に対する子育て支援を適切に行うためには、自らの役割や専門性の範囲を踏まえると同時に、関係機関の役割や機能を理解して、各機関との連携を意識することが重要である。
B  「受容」とは、保護者の不適切な態度や要求を応諾することである。
C  人見知りや自己主張など、一見否定的に見える子どもの姿にも発達的意義があることを保護者に伝えることで、保護者の子ども理解が深まり、子どもへの関わりの質の向上につながる。
D  保護者の子育てを自ら実践する力を向上させるために、保育士は一定の水準を定め、すべての保護者をその水準に押し上げるよう支援することが求められる。
  • A:○  B:○  C:○  D:×
  • A:○  B:○  C:×  D:○
  • A:○  B:×  C:○  D:×
  • A:×  B:×  C:○  D:○
  • A:×  B:×  C:×  D:○

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

A  ○

「保育所保育指針解説」第4章子育て支援

1 保育所における子育て支援に関する基本的事項

(2)子育て支援に関して留意すべき事項

ア によると、保護者に対する子育て支援を適切に行うためには、保育士自らの役割・専門性の範囲を踏まえ、関係機関や関係者の役割や機能をよく理解し、保育所のみで抱え込むことなく各機関との連携や協働を常に意識して支援にあたることが求められています。

B ×

「保育所保育指針解説」

第4章子育て支援

1 保育所における子育て支援に関する基本的事項

(1)保育所の特性を生かした子育て支援によると、

受容とは、不適切と思われる行動等を無条件に肯定することではなく、そのような行動も保護者を理解する手がかりとする姿勢を保ち、援助するために敬意をもってより深く保護者を理解することです。

C ○

「保育所保育指針解説」

第4章子育て支援 によると、

保育所における子育て支援は、全ての子どもの健やかな育ちの実現のために家庭と連携して支援していくものです。

問題文のように、子どもの理解を促す関わりは、保護者の子どもに関する理解が深まり、その質の向上にもつながると考えられます。

D ×

「保育所保育指針解説」

第4章子育て支援

2 保護者との相互理解 には、保護者の子育てを自ら実践する力の向上のため、保育活動への保護者の積極的な参加を促進することの

重要性が示されています。

以上より、A  ○  B ×  C ○  D × なので、正解は3となります。

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02

正解は3です。

どの内容も「保育所保育指針解説」第4章子育て支援 に書かれているものに関しています。

A:〇です。

保護者に対する子育て支援には、自らの役割や専門性を生かすだけでなく、関係機関の役割や機能を理解して、各機関と連携する必要もあります。

B:×です。

保護者の不適切な態度や要求を応諾すること」は望ましくありません。「受諾」というのは「不適切と思われる行動等は保護者を理解する手がかり」だと考えることです。

C:〇です。

保育所における子育て支援は、家庭と連携していくことが大切です。

D:×です。

保護者に対しては個別に対応することが望ましく、一定の水準を保護者に求めることは望ましくありません。

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03

解答. 3

A:○です。

記述の通りです。


B:×です

「受容」とは、保護者の態度や要求を一方的に応諾することではありません。

保護者の気持ちを受け止めることは大切ですが、

不適切な要求などに対しては、きちんと説明して理解してもらうことも大切です。


C:○です。

記述の通りです。

保育所での生活について、保護者に伝えることも大切です。


D:×です。

一律の水準を定めるのではなく、

保護者一人一人に合った支援を行うことが求められます。

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