保育士の過去問
令和3年(2021年)前期
子どもの食と栄養 問128

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

保育士試験 令和3年(2021年)前期 子どもの食と栄養 問128 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文のうち、妊娠中の食事に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  サバは、食物連鎖によって水銀を多く含むため、妊娠中に食べる場合は注意が必要である。
B  魚は一般に、良質なたんぱく質や不飽和脂肪酸を多く含むため、妊娠期の栄養バランスに欠かせないものである。
C  妊娠中は、リステリア菌に感染しやすくなるため、ナチュラルチーズや生ハムは避ける。
D  ビタミンAは妊娠中に必要量が増すため、妊娠前からレバーやサプリメントの継続的な摂取が望ましい。
  • A:○  B:○  C:○  D:○
  • A:○  B:○  C:×  D:○
  • A:○  B:×  C:○  D:×
  • A:×  B:○  C:○  D:×
  • A:×  B:×  C:×  D:○

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は【4】です。

A:×

妊娠中は水銀を多く含む魚は避けたほうが良いですが、サバは「特に注意が必要でない魚」とされています。キンメダイ、メカジキ、クロマグロ、メバチマグロなどは水銀を比較的多く含むため、1週間に80gまでを目安に摂取してもよいとされています。

B:〇

記述の通りです。

C:〇

記述の通りです。胎児への感染リスクもあるので注意が必要です。

D:×

ビタミンAの過剰摂取は胎児の形態的異常へ影響があるとされています。上限量が決まっているので摂取量に注意が必要です。とくに妊娠3か月以内はレバーなどのビタミンA含有量の多い食品を避けなければなりません。

参考になった数37

02

正解は4です。

A ×

「妊婦への魚介類の摂取と水銀に関する注意事項」によると、サバは摂取に留意するものとしては取りあげられていません。

多くの水銀を含むものとしては、クジラやイルカ、キンメダイなど食物連鎖上より頂点に近いものが相当します。

B ○

「妊婦への魚介類の摂食と水銀に関する注意事項」によると、魚介類の有益性として、良質なタンパク質や不飽和脂肪酸を豊富に含むことが挙げられており、妊娠期に関わらず栄養バランスの良い食事には欠かせないものと考えられます。

C ○

国際食品安全当局ネットワークの「妊娠中および授乳期の食品安全と栄養」によると、妊娠中は、リステリア菌の影響を受けやすく、胎児へも影響し、流早産などの原因となります。加熱せずに食べる生ハムやナチュラルチーズなどは食べないようにします。

D ×

胎児へのビタミンAの多くが移行蓄積するとされる妊娠後期には、必要量を十分摂取することが望まれます。ビタミンAは脂溶性ビタミンであり、過剰摂取すると体外への排出されにくい上、胎児の形態的な異常につながるとされます。妊娠前〜妊娠初期では、ビタミンA含有量の多い食品等を継続的に大量に摂取しないようにします。

以上より、

A:×  B:○  C:○  D:× なので、

正解は4となります。

参考になった数14

03

A × 妊娠中に水銀に注意が必要なのはクジラやイルカ、キンメダイなどです。

B 〇 魚には豊富なタンパク質と不飽和脂肪酸が多く含まれており、栄養バランスには欠かせない食事です。

C 〇  妊娠中はリステリア菌の影響を受けやすいため、加熱していない生ハムやチーズは避けるべきです。

D × ビタミンAの過剰摂取は胎児の形態的な異常につながります。

これらのことから、正解は4となります。

参考になった数10