保育士の過去問
令和3年(2021年)前期
保育実習理論 問154
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問題
保育士試験 令和3年(2021年)前期 保育実習理論 問154 (訂正依頼・報告はこちら)
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。
【事例】
児童養護施設で暮らすNちゃん(3歳、男児)は、母親と2人暮らしであったが、母親がうつ病を発症し、養育ができない状況になったために2年前に入所となった。当初は母親の体調回復を機に家庭引き取りを行うことを個別支援計画(自立支援計画)の支援方針としていて、母親もそれに同意していた。しかし、最近、母親の体調が回復してきたことから家庭引き取りに向けた取り組みをし始めたところ、母親から「つきあっている男性がいて、結婚する予定だ。Nちゃんの引き取りは結婚後、生活が安定してからにしたい。」との発言が児童養護施設のNちゃんの担当保育士にあった。
【設問】
次のうち、この話を聞いた直後にNちゃんの担当保育士が行うべき対応として、最も適切な記述を一つ選びなさい。
【事例】
児童養護施設で暮らすNちゃん(3歳、男児)は、母親と2人暮らしであったが、母親がうつ病を発症し、養育ができない状況になったために2年前に入所となった。当初は母親の体調回復を機に家庭引き取りを行うことを個別支援計画(自立支援計画)の支援方針としていて、母親もそれに同意していた。しかし、最近、母親の体調が回復してきたことから家庭引き取りに向けた取り組みをし始めたところ、母親から「つきあっている男性がいて、結婚する予定だ。Nちゃんの引き取りは結婚後、生活が安定してからにしたい。」との発言が児童養護施設のNちゃんの担当保育士にあった。
【設問】
次のうち、この話を聞いた直後にNちゃんの担当保育士が行うべき対応として、最も適切な記述を一つ選びなさい。
- 母親の意向を尊重し、支援方針を「母親の再婚生活が安定した後に家庭引き取り」に変更する。
- 個別支援計画は児童相談所で作成するものであるため、計画見直しの意向があることを担当の児童福祉司に伝えて良いか母親に確認する。
- 結婚予定の男性や今後の見通しについて母親から情報収集を行う。
- Nちゃんに母親の再婚に対する意見を聞き、Nちゃんの意向に沿った個別支援計画を立案する。
- 当初の個別支援計画の支援方針と異なるため、考え直すように母親に伝える。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は3です。
児童福祉施設で生活する子供に対する支援は、個別支援計画(自立支援計画)に基づいて行われています。
1×
個別支援計画は、子どもの最善の利益を念頭に、子どもと家族、関係者によって作成されるものです。
母親だけの意向を尊重して変更するものではありません。
2×
個別支援計画(自立支援計画)は、児童福祉施設でも作成されます。
3○
個別支援計画(自立支援計画)の変更の可能性があり、情報収集をする必要があります。
4×
個別支援計画は、子どもの最善の利益という視点に立って作成されるものです。
まずは、担当保育士がNちゃんに母親の再婚に対する意見を聞くことが適切かどうか判断することが必要だと考えられます。
5×
支援の過程で新たな課題やニーズを生じた場合、アセスメントを実施し、個別支援計画の見直しをします。
最も適切なものを選ぶので、正解は3となります。
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02
正解は【3】です。
1 .母親の意向を尊重し、支援方針を「母親の再婚生活が安定した後に家庭引き取り」に変更する。
→✕、母親の意向だけで支援方針を変更するのは誤りです。子どもの最善の利益を考えながら、当事者たちと支援機関がよく話し合うのがよいでしょう。
2 .個別支援計画は児童相談所で作成するものであるため、計画見直しの意向があることを担当の児童福祉司に伝えて良いか母親に確認する。
→✕、個別支援計画は、児童養護施設でも作成されます。母親の意向について、施設内で共有しておくことは大切です。
3 .結婚予定の男性や今後の見通しについて母親から情報収集を行う。
→〇、個別支援計画の変更が必要かどうか、今後の見通しについて話を聞いた方が良いでしょう。
4 .Nちゃんに母親の再婚に対する意見を聞き、Nちゃんの意向に沿った個別支援計画を立案する。
→✕、Nちゃんの意向を尊重することは大切ですが、母親の再婚について意見を求めるのは誤りです。まずは担当者が母親から話を聞きましょう。
5 .当初の個別支援計画の支援方針と異なるため、考え直すように母親に伝える。
→✕、まずは話を聞いて、支援計画の見直しが必要か検討しましょう。その場ですぐに考え直すように伝えるのは、望ましくありません。
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03
正解は【3】です。
1:×
母親の意向ですぐに変更するのは望ましくありません。
子どものためにどうするのが最善かを考え支援していく必要があります。
2:×
個別支援計画は児童養護施設でも作成します。
3:〇
アセスメント行い個別支援計画の変更が必要か判断します。
4:×
Nちゃんはまだ3歳なので再婚について意見を聞くのは不適切だといえます。
普段の様子をよく観察し、母親の状況を踏まえ、どのような支援が最善かを判断します。
5:×
状況の変化を踏まえ計画をもう一度見直します。そのうえでどのような支援につなげるか判断します。
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