保育士の過去問
令和3年(2021年)後期
保育原理 問8

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問題

保育士試験 令和3年(2021年)後期 保育原理 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
S保育所の園庭開放日のことである。あまり見かけない親子が園庭の砂場で遊んでいた。見ると親子は他の親子との交流はしておらず、また親子での会話もほとんどなく子どもはただ黙々とシャベルで砂をバケツに入れている。遠くからしばらくその様子を見ていた保育士が、親子に近づき「こんにちは。今日は良いお天気になりましたね。お住まいはお近くですか?お子さんは何歳?」と母親ににこやかに話かけた。すると母親は「息子は1歳半です。私は散歩が趣味でよく隣町やさらに遠くまで歩いています。子どもの歩行訓練のためにも散歩はとても良いと聞いているので、午前中はずっと二人で自宅から遠方まで散歩をしていて、今日はたまたまこの前を通りかかっただけです」とあまり表情を変えることなく答えた。話を聞きながら子どもの遊びに関わっていた保育士は、子どもにも話しかけたが応答はなく、やはり表情は硬い印象を受けた。

【設問】
保育士のその後の対応として、「保育所保育指針」第4章「子育て支援」に照らし、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  母親に保育所のパンフレットを渡し、相談があったら保育所に電話をするように伝える。
B  家庭で育児されている子どものため、その場では丁寧に対応するが、生活状況や家庭環境などは個人情報なので触れないようにし、今後の来園については特に言及しないでおく。
C  次回の園庭開放日も来園するように誘い、親子との関係を築き、家庭における子育ての状況を把握することを心がける。
D  その後の関わりのなかで母親の困りごとなど相談の希望がある場合に備えて、親子の住む地域を管轄する保健センターや子育て支援センターを紹介できるように調べておく。
  • A:○  B:○  C:○  D:×
  • A:○  B:○  C:×  D:○
  • A:○  B:×  C:○  D:○
  • A:×  B:○  C:○  D:○
  • A:×  B:×  C:○  D:×

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

A:○

 保育所はその行う保育に支障がない限りにおいて、地域の保護者等に対して、保育所保育の専門性を活かした子育て支援を積極的に行うように努める必要があるので、保育所のパンフレットを渡すことは子育て支援につながります。

B:× 

  個人情報について留意することは大切ですが、地域の保護者等に対して、保育所保育の専門性を活かした子育て支援を積極的に行うように努める必要があるので、今後の来園について触れた方が良いでしょう。

C:○

  保育所保育の専門性を活かした子育て支援を積極的に行うように努める必要があるので、次の来園を誘い、子育て状況を把握することを心がけることは正しい対応です。

D:○

  市町村の支援を得て、地域の関係機関等との積極的な連携及び協同を図るように努める必要があるので、相談に備えて調べておくことは正しい対応です。

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02

正解は3です。

A:〇

保育所は行う保育に支障がなければ、地域の保護者等に対して、保育所保育の専門性を活かした子育て支援を積極的に行うように努める必要があります。

B:×

保育所に入所していない子どもに対しても個人情報を守るという観点は必要ですが、地域の保護者等に対して子育て支援を積極的に行うことは個人情報の侵害にはあたらないので、今後の来園について触れる方が良いです。

C:〇

保育所保育の専門性を活かした子育て支援を積極的に行うためには、次の来園を勧めつつ子育て状況を把握することは、望ましい対応だといえるでしょう。

D:〇

地域の関係機関等との積極的な連携及び協同を図るように努め、保健センターや子育て支援センターについて詳しくなっておくのは良いことです。

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03

正解は「3」です。

A:○  B:×  C:○  D:○

A:○です。保育所は、その保育に支障がない限りにおいて、地域の保護者等に対して保育所保育の専門性を生かした子育て支援を積極的に行いましょう。

B:×です。保育士の専門性を活かし、各家庭の状況を踏まえ、子どもと保護者の安定した関係に配慮することが望ましいです。保育所に入所していない子どもであっても、プライバシーの保護や秘密保持に留意しながら子育ての相談や助言をしていくことは大切です。

  

C:○です。家庭における子育ての状況を把握することを心がけ、日常の保育との関連に配慮するなど、柔軟に活動を展開できるようにしましょう。

  

D:○です。地域の関係機関等との積極的な連携及び協同を図るとともに子育て支援に関する地域の人材と積極的に連携を図るようにしましょう。

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