保育士の過去問
令和3年(2021年)後期
教育原理 問26

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問題

保育士試験 令和3年(2021年)後期 教育原理 問26 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、ある国の就学前教育についての記述である。どこの国のものか、正しいものを一つ選びなさい。

就学前教育は、3~4歳児を中心に幼稚園やプレイセンター、また、0~4歳児を対象とする多様な就学前教育機関において提供されている。また、マオリの言語・文化を教える機関「コハンガ・レオ」も設置されている。子どもの「今、ここにある生活」を重視し、実践者、研究者、マオリの人々の意見を集めて作られたカリキュラム「テ・ファリキ」により幼児教育が展開されている。
  • イタリア
  • アルゼンチン
  • フィンランド
  • ニュージーランド
  • シンガポール

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「4」です。

ニュージーランド

1 .不正解です。イタリアの幼児教育はレッジョ・エミリア・アプローチです。子供それぞれの可能性を生かし、教える教育法ではない、子供へのアプローチ術です。

2 .不正解です。アルゼンチンは教育に力を入れており、義務教育は4歳から始まり、小学校は6歳から7年間通います。

3 .不正解です。フィンランドの幼稚園は、「教育」と「ケア」の両方を意識して保育をしています。子ども一人ひとりの人格を発達させる支援をすることを大切にしています。

4 .正解はニュージーランドです。テ・ファリキは1996年にニュージーランドで導入された教育方針で、近年では世界各国から注目されています。テ・ファリキは、子供達の社会的及び文化的な学びや、様々な人と築く人間関係を大切にしてます。

5 .不正解です。シンガポールの幼児教育は未就学児の時から教育熱心です。 幼少期の学習を重視し、小学校入学に向けて、プログラミングや英語学習等に力を入れています。

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02

正解は4です。

1:×

イタリアではレッジョ・エミリア市でのプロジェクト型の保育がレッジョ・エミリア・アプローチとして注目されました。子どもの様々な可能性を伸ばすことを目的としており、特にアート活動が組み込まれているのが、特徴的です。

2:×

アルゼンチンの義務教育の年数は地域により異なり、7年+5年または6年+6年で義務教育が終了するのは17歳です。

3:×

フィンランドの教育は世界的にもトップクラスと言われています。OECD(経済協力開発機構)が実施した生徒の学習到達度調査(PISA)でどの分野においても好成績を出したことによります。

4:〇

1996年にニュージーランドで導入された幼児教育のカリキュラムです。

テ・ファリキはマオリ語で、縦横に編むという意味で、4つの原則と、5つの要素を組み合わせる(網目のように)ことで成り立っている教育方針です。

5:×

シンガポールはOECD(経済協力開発機構)が実施した生徒の学習到達度調査(PISA)で、全ての分野で2位と世界的にレベルの高い学力の国と言われています。義務教育は6年間で二言語教育が特徴です。

参考になった数23

03

正解は4です。

1:×

イタリアでは「世界で最も前衛的」といわれるレッジョ・エミリア・アプローチによって幼児教育を行っています。幼児が過ごす空間までもが教育の一環だととらえ、アート活動や子どもたちだけで行う活動を6歳までに経験させるという特徴があります。

2:×

アルゼンチンの義務教育は1993年の改定以降何度も見直され、現在は4歳から5歳まで通うプリスクール、6歳から13歳までの小学校、18歳まで通う中等学校のすべてが義務教育課にあります。技術系の中等学校は6年制なので、14年間、もしくは15年間が全て義務教育です。

3:×

世界的に評価の高いフィンランドの教育は教育者を「国民ろうそく」と呼び、尊重しています。

幼稚園のほかに「ファミリー・デイケア」と呼ばれる施設があり、そちらは4人以内の子どもを自宅に集めて保育するチャイルドマインダーが保育者として子どもたちに接します。

4:〇

文章に書かれているのは1996年にニュージーランドで導入された幼児教育のカリキュラムです。

「テ・ファリキ」は、子どもたちが様々な人と築く人間関係を大切にしています。

5:×

シンガポールは世界的にレベルの高い学力の国と言われています。義務教育は6年間で英語と各民族の言葉の両方の取得を目指す二言語教育が特徴です。

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