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保育士の過去問 令和3年(2021年)後期 社会的養護 問39

問題

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次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
夫からのDV被害により、Lちゃん(8歳、女児)と3か月前から母子生活支援施設に入所している母親のMさん(20代)は、入所後に始めたアルバイトにも慣れ、家計のやりくりにも自信が持てるようになり、最近ようやく生活が落ち着いてきた。しかし、Mさんは今でも男性を見るとDV被害の場面を思い出して震えてしまうことがある。またMさんのストレスが高まった場面では、Lちゃんを怒鳴ることがあるが、こうした状況の後は必ず職員に「私は悪い親だ」と泣きながら話し、後悔している様子がうかがえる。Lちゃんは突然泣き出したりするなど情緒的に不安定な面が時折見られるが、小学校で仲の良い友人ができ、笑顔で過ごせるようになっている。

【設問】
次のうち、Mさん親子に対する母子生活支援施設の当面の支援として最も適切なものを一つ選びなさい。
   1 .
MさんのLちゃんに対する対応は、虐待であるとの自覚を強く促す。
   2 .
母子の自立支援の観点から、Mさんの就労支援を優先する。
   3 .
DV被害による自己否定からの回復のため、Mさんにエンパワメントの取り組みを行う。
   4 .
Lちゃんを児童養護施設に措置する方向で児童相談所に連絡する。
   5 .
退所に向けて生活費の管理を母子支援員が行う。
( 保育士試験 令和3年(2021年)後期 社会的養護 問39 )
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この過去問の解説 (3件)

17

正解は「3」です。

1 .不適切です。MさんのLちゃんに対する対応は虐待であるとの自覚を強く促すことは適切ではありません。MさんのLちゃんに対する対応は、Mさん自身のDV被害による自己否定からの行動である可能性があるため、その背景を考えましょう。

2 .不適切です。母子の自立支援の観点から、Mさんの就労支援を優先することは適切ではありません。Mさん親子の思いや気持ちに配慮し、慎重に支援を行いましょう。

3 .適切です。DV被害による自己否定からの回復のため、Mさんにエンパワメントの取り組みを行うようにしましょう。エンパワメントとは、一人ひとりが本来持っている力を自らの意思決定により自発的に発揮し、行動できるようにするということです。MさんがDV被害による自己否定に陥っているため、前向きな言葉掛けをするなどMさん親子の思いや気持ちに配慮することを心がけましょう。

4 .不適切です。Lちゃんを児童養護施設に措置する方向で児童相談所に連絡することは適切ではありません。Mさんがアルバイトで家計のやりくりができるようになってきている状況であり、Lちゃんへの対応を後悔している様子が伺える為、児童相談所への措置変更を検討するべきではありません。

5 .不適切です。Mさんが入所後に始めたアルバイトで家計のやりくりができるようになってきた状況なので、退所に向けて生活費の管理を母子支援員が行うことは適切ではありません。

付箋メモを残すことが出来ます。
2

正解は3です。

1 :×

Mさんの対応が虐待であるとの自覚を強く促すことは、Mさんを追いつめることにつながります。Mさん自身の考えや、Mさんがそのような対応をしてしまう背景に何があるのかを知る必要があるでしょう。

2 :×

Mさんの状況や母子の関係性から考えて、自立支援を促すのに適切な時期だとはいえません。

3:〇

エンパワメントとは、一人ひとりが本来持つ力を自らの意思決定で自発的に発揮し、行動できるようにするということです。Mさんの現在の状況にとってはエンパワメントが適切な対応だといえます。

4:×

MちゃんがLちゃんへの自身の対応を後悔している様子などから、MさんとLちゃんを引き離すことは適切だとは言えません。児童相談所への措置変更を検討するべきではありません。

5 :×

Mさんがアルバイトで家計のやりくりができるようになってきたと自信を持っている状況なので、生活費の管理は必要ありません。

2

正解は3です。

1:不適切です。

 精神的に不安定なMさんに虐待であるとの自覚を強く促すことは精神的に追い詰めることになります。

2:不適切です。

 就労支援も必要ですが、まだ精神的に不安定な部分があるので、Mさんの精神状態を見ながら、慎重に進めましょう。

3:適切です。

 今のMさんの状況においてエンパワメント(自己決定や自己肯定を促すこと)の取り組みが適切です。

4:不適切です。

 家計のやりくりやLちゃんへ怒鳴った後の後悔を考慮すると、育児放棄には達していないので、現段階では児童相談所への措置はかえってMさんのモチベーションを下げてしまう可能性があります。

5:不適切です。

 Mさんは家計のやりくりへの自信がついてきているので、母子支援員が介入することは適切ではありません。

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