保育士の過去問
令和3年(2021年)後期
社会的養護 問38

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問題

保育士試験 令和3年(2021年)後期 社会的養護 問38 (訂正依頼・報告はこちら)

次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
就職して間もないP保育士は、Qホーム(地域小規模児童養護施設)でもう1名のR保育士とS児童指導員で6名の子どもたちの養育を行っている。この6名の子どものうち、T君(中学2年生、男児)は、P保育士と全く話をしようとしない。P保育士は、何度かその後も声をかけ続けたが、無視される状態が続き、T君にどのように関わればよいかわからない状態であった。そこで、S児童指導員に相談をした。

【設問】
次のうち、S児童指導員からP保育士への対応として適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  T君が無視しているのだからP保育士も無視するように指示する。
B  P保育士の対応に問題があると指摘する。
C  なぜ無視をするのか、その背景にあるものを共に考える。
D  S児童指導員が、T君に無視する理由について何気なく聞いてみようかと提案する。

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は「4」です。

A:×  B:×  C:○  D:○

Aは×です。子どもが無視してきても保育士も無視してはいけません。

Bは×です。原因がわかっていないのでP保育士の対応に問題があるとは言い切れません。 

Cは○です。子どもが社会的養護施設に入所してきた背景にはさまざまな事情があります。

Dは○です。児童と職員の信頼関係を築くことは簡単ではありませんが、職員は児童が安心できる存在になることが求められます。子どもに寄り添った言葉掛けをし、子どもの思いや気持ちに寄り添うようにしましょう。

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02

正解は4です。

A:×

  保育士までが無視をしてしまうと、事態の収拾がつかなくなってしまうので、焦らず適度な距離感でT君が話をしたくなるのを待ちましょう。

B:×

  現段階ではP保育士に原因があるというわけではないので、指摘することは適切ではありません。

C:〇

 P保育士は入社して間もないので、共にT君の背景を考えることで、T君の状況の理解が一層深まり、関係性の改善のきっかけになる可能性があります。

D:〇

  第三者が介入することでT君が本心を話す可能性があります。

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03

正解は4です。

A:×

無視に対して同じように無視をするのは適切な対処ではありません。T君をしっかり観察しながら、適切な距離感を保ちつつ応答がなくとも時折は声をかけるようにしましょう。

B:×

P保育士に原因があると断定する理由がどこにもないので、指摘することはP保育士の負担になります。

C:〇

共にT君の背景を考えることは、T君のためにもなりますし、P保育士の成長にもつながります。

D:〇

第三者が介入し、T君の心に寄り添うことは適切な対応といえます。

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