保育士の過去問
令和3年(2021年)後期
社会福祉 問64

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問題

保育士試験 令和3年(2021年)後期 社会福祉 問64 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文のうち、生活保護制度に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  小学校の学校給食費は、扶助の対象外である。
B  要介護者に対する介護は、扶助の対象外である。
C  救護施設は、医療を必要とする要保護者に対して、医療の給付を行うことを目的としている。
D  宿所提供施設は、住居のない要保護者の世帯を対象としている。
  • A:○  B:○  C:×  D:×
  • A:○  B:×  C:×  D:○
  • A:×  B:○  C:×  D:×
  • A:×  B:×  C:○  D:○
  • A:×  B:×  C:×  D:○

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この過去問の解説 (2件)

01

答えは5(A× B× C× D〇)です。

生活保護法には8つの保護措置があります。

生活、教育、住宅、医療、介護、出産、生業、葬祭

A→× 

 生活保護法の「教育」において義務教育を受けるために必要な学用品費を支給する「教育扶助」があります。小学校の学校給食はこちらに該当するため扶助の対象になります。

B→× 

 生活保護法の「介護」において介護サービスの費用を支給する「介護扶助」あります。要介護者への介護はこちらに該当するため扶助の対象になります。

C→×

 救護施設は「身体上又は精神上著しい障害があるために日常生活を営むことが困難な要保護者を入所させて、生活扶助を行うことを目的とする施設」のことを指します。

 医療を必要とする要保護者に対して、医療の給付は医療サービスの費用を支給する医療扶助に該当します。

D→〇

 問題文の通り、宿泊提供施設とは「住居のない要保護者の世帯に対して、住居扶助を行うことを目的とする施設」と定義されています。

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02

生活保護制度についての理解が必要な問題です。

生活保護制度は、生活保護法に規定されています。

生活保護法は、「生存権」の理念に基づき、国が生活に困窮するすべての国民に対し最低限の生活を保障するとともに、その自立を助長することを目的とした法律です。

生活保護の種類には8つの扶助があります。

この問題に出てくるので、しっかり覚えましょう。

 

選択肢1. A:○  B:○  C:×  D:×

A、B、Dが間違いです。

Bの要介護者に対する介護は、介護扶助の対象になります。

介護扶助は、被保護者が要介護、または要支援と認定された場合の扶助です。

具体的には、施設入所など、現物給付になります。

選択肢2. A:○  B:×  C:×  D:○

Aが間違いです。

Aの小学校の学校給食費は、扶助の対象になります

この学校給食費は、教育扶助にあたります。

教育扶助は、被保護家庭の児童が義務教育を受けるのに必要な扶助です。(原則金銭給付)

選択肢3. A:×  B:○  C:×  D:×

B、Dが間違いです。

Dは記述の通りなので、正しくは○です。

宿所提供施設は、住居のない要保護者の世帯を対象としています。

 

選択肢4. A:×  B:×  C:○  D:○

Cが間違いです。

救護施設は身体や精神の障害や何らかの課題を抱えていて、日常生活を営むことが困難な方が利用する福祉施設です。

生活扶助にあたり、利用者の健康で文化的な最低限度の生活を保障することを目的としています。

選択肢5. A:×  B:×  C:×  D:○

正しい組み合わせです。

生活保護の8つの扶助は、問題に出てきた介護補助教育扶助生活扶助の他に、医療扶助住宅扶助出産扶助生業扶助葬祭扶助があります。

まとめ

生活保護制度について、4つの原則8つの扶助については、出題されやすいポイントなので覚えときましょう。

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