保育士の過去問
令和3年(2021年)後期
社会福祉 問69
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問題
保育士試験 令和3年(2021年)後期 社会福祉 問69 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文のうち、アセスメントに関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A アセスメントにおいて必要な情報として、利用者の社会的状況があげられる。
B アセスメントにおいて必要な情報として、利用者の心理・情緒的状況があげられる。
C アセスメントでは、ケース全体を可視化するために、ジェノグラムやエコマップなどのマッピング技法が用いられることがある。
A アセスメントにおいて必要な情報として、利用者の社会的状況があげられる。
B アセスメントにおいて必要な情報として、利用者の心理・情緒的状況があげられる。
C アセスメントでは、ケース全体を可視化するために、ジェノグラムやエコマップなどのマッピング技法が用いられることがある。
- A:○ B:○ C:○
- A:○ B:○ C:×
- A:○ B:× C:○
- A:× B:○ C:○
- A:× B:× C:×
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この過去問の解説 (3件)
01
アセスメントをする上で必要な情報
介護でのアセスメントシートが分かりやすいので、解説に利用します。
障害児のアセスメント、
要保護児童(虐待が疑われる児童)のアセスメント等も
根本的な部分はかわりません。
介護におけるアセスメントの情報、一例
1 基本情報―氏名や性別、住所、電話番号など利用者の基本的な利用者情報・家族等の基本情報
2 生活状況―利用者の現在の生活状況や生活歴等
3 利用者の被保険者情報―利用者の介護保険や医療保険の被保険者情報・生活保護、身体障害者手帳の有無等
4 現在利用しているサービス等の状況―介護保険給付内外問わず、利用しているサービスについて
5 障害高齢者の日常生活自立度―ランクJ〜Cの日常生活自立度(寝たきり度)
6 認知症高齢者日常生活自立度―自立ランクⅠ〜Mの認知症の方の日常生活自立度
7 主訴―利用者やご家族の主な希望、要望
8 認定情報
9 課題分析(アセスメント)理由
があります。
これを踏まえて
A→○
情報の2があてはまります。
現状把握の必要性があります。
B→○
情報の7があてはまります。
本人の状態、家族の希望など、基本的にはそれぞれに最善を見つけるのは、どの福祉の場面でも、考え方は同じです。
C→○
ジェノグラム(家族関係図)のこと、その家族を理解する上で利用する。
エコマップとは
家族にどのような支援ネットワークが関係しているのかを理解するために使う。
【方法】中心に本人をおいて、その人に強く影響を与えている人を周りに書いていく。
このことを可視化するという。
誰がみても分かりやすく、さらに、実際には見えていないものが見えてくることがあります。
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02
正解は1(A〇 B〇 C〇)です。
アセスメントにおいて必要な情報は全23項目あります。氏名や性別等の基本情報をはじめ、生活状況や衛生状況、家族の介護力や居住環境なども含んでいます。
A→〇
利用者の社会的状況はアセスメントにおいて必要な情報です。利用者が社会的に孤立をしていないか、地域との関わりがあるかなど個々の状況によって適切な支援計画を立てるために必要です。
B→〇
利用者の心理・情緒的状況はアセスメントにおいて必要な情報です。 現在の情緒面を把握することで身体的にも精神的にも適切な支援が行えるようにしていきます。
C→〇
ケースを可視化するためにマッピング技法が用いられることはよくあります。担当者だけでなくケースワーカーや他の職員にも一目で利用者の状況が分かるようにジェノグラムやエコマップは作られています。
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03
アセスメントとは、利用者の状況を把握・分析し、どのようなサービスが必要なのかを明確にすることです。
このことを踏まえて、問題を解いてみると分かりやすいと思います。
正しい組み合わせです。
A、B、Cそれぞれ記述の通りなので、覚えてしまいましょう。
Cが間違いです。
ジェノグラムは家族関係図とも言われ、支援への家族内のキーパーソンを見つけ出していく上で有効な情報が得られます。
また、エコマップは人間相関図と言われます。
支援する人に対して、どのような社会資源があるかをマップにして、その相関関係を表したものです。
ジェノグラム、エコマップこれら2つをまとめてマッピング技法と言います。
Bが間違いです。
利用者の望んでいる生活を明らかにすることもアセスメントの重要な目的です。
そのため、利用者の心理・情緒的状況は必要な情報で、このことを把握することで適切なケアが行われます。
Aが間違いです。
利用者の社会的状況は利用者の困りごとや希望を明確にする上でとても重要です。
その情報を分析し、整理した上で支援の統一せいが図られます。
すべて間違いです。
アセスメントについての知識が少しでもあればこの選択肢は選ばないと思うので、この問題を繰り返し解いて少しでも理解を深めましょう。
聞きなれない言葉だと覚えにくかったり、難しく感じたりしますが、アセスメントは英語で「客観的に評価・査定する」という意味を持ちます。
そういうところもヒントにして、正解につなげたいですね。
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