保育士の過去問
令和3年(2021年)後期
社会福祉 問73

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問題

保育士試験 令和3年(2021年)後期 社会福祉 問73 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文のうち、少子高齢社会に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  日本における2016(平成28)年の出生数は100万人を割った。
B  第二次世界大戦後、増加が続いていた日本の総人口は、2005(平成17)年に戦後初めて前年を下回り、2011(平成23)年以後は減少を続けている。
C  「2019年 国民生活基礎調査の概況」(厚生労働省)によると、日本の世帯の動向について、世帯構造別にみた65歳以上の者のいる世帯で、2019(令和元)年時点では、夫婦のみの世帯より単独世帯の方が多い。
D  「令和元年(2019)人口動態統計月報年計(概数)の概況」(厚生労働省)によると、日本では、昭和50年代後半から75歳以上の高齢者の死亡数が増加しており、2012(平成24)年からは全死亡数の7割を超えている。
  • A:○  B:○  C:×  D:○
  • A:○  B:×  C:○  D:○
  • A:○  B:×  C:○  D:×
  • A:×  B:○  C:○  D:○
  • A:×  B:○  C:×  D:○

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この過去問の解説 (3件)

01

A→○

出生数は2016年(平成28年)には97万人と100万人を割っています

1899年から統計をとっているようですが、初めての事態だということです。

少子化対策は日本も頑張っていますが、変わらず低下していることが分かります。

人口よりも、合計特殊出生率(一人あたりの女性が一生のうちに生む子どもの人数)を問われることが多いので、そちらもあわせて覚えておくと良いです。

2005年の合計特殊出生率は最低の1.26

2016年の合計特殊出生率は1.44

2019年の合計特殊出生率は1.34

B→○

2006年をピークに2011年以後は減少を続けています。

C→×

夫婦のみの世帯が1位

単独世帯がが2位

親と未婚の子のみの世帯が3位

の結果になっています。

表を覚えたりポイントを抑えるのも良いのですが、考え方としては、65歳以上の世帯を問われているということなので、日本の高齢化社会を考えた時に、夫婦が健在で共に生活している世帯が多いことが予想出来ると思います。

核家族化が進み、独居老人が問題とされている昨今の様子から、2位にくるものも、子どもと一緒や3世帯とかではなく、単独世帯であると予想できると思います。

グラフを覚えるより、社会の背景から導き出す方が応用がきくので良いと思います。

D→○

問題文の通りです。

時代背景と高齢化社会ということから、予想するとわかりやすいと思います。

ポイントは、

75歳から94歳までの死亡率は年々減少しております。それは医学の発展により寿命が伸びていることが関係しています。

しかし、総人口で見るともちろん高齢者が多いわけですので、95歳以上の死亡率が格段に増えてきており、全体の死亡率として見た時は75歳以上の高齢者の死亡率が7割をしめていることになります。

時代背景、社会背景をもとに一度考えてみることで、グラフや表を覚えることなく導くことが出来ます。

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02

少子高齢化についての知識が問われています。

少子高齢化とは、子どもが少なく高齢者が多い社会を表しています。

「高齢化」とは高齢者人口(65歳以上の人々)の割合が7%以上になることをいいます。

選択肢1. A:○  B:○  C:×  D:○

正しい組み合わせです。

Cの記述は65歳以上の者のいる世帯夫婦のみの世帯より単独世帯の方が多い。

となっていますが、それは間違いで、夫婦のみの世帯の方が多いです。

そこから、男女関係なく高齢化が進んでいることがわかります。

 

 

選択肢2. A:○  B:×  C:○  D:○

B、Cが間違いです。

Bについては、記述の通りのため○が正しい答えです。

日本の人口は、2011(平成23)年以後も減少をし続け、2050年には、およそ1億人にまでになると予測されています。

 

選択肢3. A:○  B:×  C:○  D:×

B、C、Dの間違いです。

Dについて、記述の通りです。

人口動態統計は、出生・死亡・婚姻・離婚及び死産の5種類の「人口動態事象」を把握し、人口及び厚生労働行政施策の基礎資料の元となるものです。

 

選択肢4. A:×  B:○  C:○  D:○

A、Cが間違えです。

Cについて「2019年 国民生活基礎調査の概況」(厚生労働省)によると帯構造別にみた65歳以上の者のいる世帯(2019年時点)では単独世帯が7,369千世帯に対し夫婦のみ世帯が8,270千世帯となっています。 

単独世帯より夫婦のみ世帯の方が多いため、答えは×になります。

 

選択肢5. A:×  B:○  C:×  D:○

Aが間違いです。

Aについて、記述の通りのため○が正しい答えです。

2016年に生まれた子どもの数は98万1000人でした。

 

 

まとめ

何年に何人と数を覚えるのは大変ですが、流れは把握しやすいのでますは大きな流れから覚えていきましょう。

なぜその流れになっているのか、社会背景、情勢を学ぶと覚えやすくなります。

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03

正解は1(A〇 B〇 C× D〇)です。

A→〇

 2016年の出生数は97万6,978 人で899(明治32)の統計開始以来、初めて100万人を割りました。

B→〇

 2004年12月には12784万人でしたが、2005年には12777万人と7万人の減少、2011年以後は減少を続けています。

C→× 

  帯構造別にみた65歳以上の者のいる世帯(2019年時点)では単独世帯が7,369千世帯に対し夫婦のみ世帯が8,270千世帯となっています。 よって単独世帯より夫婦のみ世帯のほうが多いです。

D→〇

 問題文の通りです。

 昭和50年代後半から75歳以上の高齢者の死亡数が増加しており、2012(平成24)年からは全死亡数の7割を超えています。 

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