保育士の過去問
令和3年(2021年)後期
社会福祉 問75
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問題
保育士試験 令和3年(2021年)後期 社会福祉 問75 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文のうち、地域福祉の推進に関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 社会福祉協議会は、「社会福祉法」に基づく地域福祉を図ることを目的とする団体である。
B 2000(平成12)年6月に改正された「社会福祉法」において地域福祉の推進が明確に位置づけられ、市町村地域福祉計画及び都道府県地域福祉支援計画に関する規定が設けられた。
C 認知症高齢者や要介護高齢者等の地域の身近な相談窓口の一つに、地域包括支援センターが設置されている。
D 2011(平成23)年6月に「障害者自立支援法(現・障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律)」が改正され、2012(平成24)年4月から、地域包括ケアシステムの実現に向けた取り組みが進められることになった。
A 社会福祉協議会は、「社会福祉法」に基づく地域福祉を図ることを目的とする団体である。
B 2000(平成12)年6月に改正された「社会福祉法」において地域福祉の推進が明確に位置づけられ、市町村地域福祉計画及び都道府県地域福祉支援計画に関する規定が設けられた。
C 認知症高齢者や要介護高齢者等の地域の身近な相談窓口の一つに、地域包括支援センターが設置されている。
D 2011(平成23)年6月に「障害者自立支援法(現・障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律)」が改正され、2012(平成24)年4月から、地域包括ケアシステムの実現に向けた取り組みが進められることになった。
- A:○ B:○ C:○ D:×
- A:○ B:○ C:× D:×
- A:○ B:× C:○ D:○
- A:× B:○ C:○ D:○
- A:× B:× C:× D:○
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は1(A〇 B〇 C〇 D×)です。
A→〇
問題文の通りです。
社会福祉協議会は地域で健康づくりや社会作りを推進することを目的とし、営利を目的としない民間組織です。
B→〇
問題文の通りです。
C→〇
問題文の通りです。
地域包括支援センターは全国に5,000か所以上あり、保健師や看護師、ケアマネージャーなどの専門家とともに高齢者の暮らしをサポートしています。
D→×
地域包括ケアシステムは介護保険法の改正(2005年)に伴い、誕生しました。
少子高齢化の進行により介護者不足や必要な支援が受けられなくなる問題を解決するため、相談窓口「地域包括支援センター」の創設が打ち出されました。
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02
A→○
地域福祉の推進を図ることを目的とする社会福祉法人です。
子育て世帯、高齢者、発達障害のある方、福祉を必要とする方なら、どなたでも、利用ができ、地域福祉の活動を推進している施設です。
B→○
地域福祉の推進の項目に記載されています。
社会福祉法
地域福祉計画
第107条
市町村
一 地域における福祉サービスの適切な利用の推進に関する事項
二 地域における社会福祉を目的とする事業の健全な発達に関する事項
三 地域福祉に関する活動への住民の参加の促進に関する事項
都道府県
一 市町村の地域福祉の推進を支援するための基本的方針に関する事項
二 社会福祉を目的とする事業に従事する者の確保又は資質の向上に関する事項
三 福祉サービスの適切な利用の推進及び社会福祉を目的とする事業の健全な発達のた
めの基盤整備に関する事項
ここに位置付けられているように、
都道府県は基盤となり。
市町村に地域福祉事業が円滑に行われるようにサポートするようなイメージです。
市町村ら現場となり。
直接的に地域福祉を利用者に提供するという役割を担っています。
C→○
地域包括支援センターは、市町村が設置主体となり、保健師・社会福祉士・主任介護支援専門員等を配置して、住民の健康の保持及び生活の安定のために必要な援助を行うことにより、その保健医療の向上及び福祉 の増進を包括的に支援することを目的とする施設です。
主な業務
1介護予防ケアマネジメント業務
2総合相談支援業務
3権利擁護業務
4包括的・継続的ケアマネジメント支援業務
全て、保健師、社会福祉士、主任ケアマネジャー等が相互的に関わりながら、利用者にとって何がベストか考えることが出来る施設です。
D→×
2005年 介護保険法改正によって地域包括ケアシステムという言葉が使われました。
高齢化の問題の緩和の為に、地域包括支援センターが創設されます。
その後2011年の介護保険法改正で、条文に「自治体が地域包括ケアシステム推進の義務を担う」と明記され、システムの構築が義務化されました。
地域包括ケアシステムとは
医療、介護、生活、などの支援連携させて体制のことです。
3つの役割が揃って初めて高齢者の方が安心して、生活が送れるということがよくわかります。
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03
地域福祉推進についての問題です。
法律や地域の福祉施設についてなど知識の幅が求められるものになっています。
この問題の解説をみながら一つ一つ確認してみてください。
正しい組み合わせです。
地域福祉を推進する基本的な考え方は、すべての人が尊厳を持って、住み慣れた家や地域の中で安心して、その人らしい自立した生活ができるように、お互いの生活上の課題を認識し、支え合って「共に生きる社会づくり」を進めることです。
Cが間違いです。
Cは記述の通り、認知症高齢者や要介護高齢者等の地域の身近な相談窓口の一つに、地域包括支援センターが設置されています。
地域包括支援センターは市町村が設置主体です。
住民の健康の保持及び生活の安定のために必要な援助を行うことにより、その保険
医療の向上及び福祉の増進を包括的に支援することを目的とする施設です。
BとDが間違いです。
Bは記述の通りなので○が正しい答えです。
2000年の「社会福祉法」の改正では、地域福祉の推進が明確に位置づけられ、市町村地域福祉計画及び都道府県地域福祉支援計画に関する規定が設けられました。
AとDが間違いです。
Aは、記述の通り、社会福祉協議会は「社会福祉法」に基づく地域福祉を図ることを目的とする団体です。
Dが間違いです。
「障害者自立支援法(現・障害者の日常生活及び社会生活を総合的に支援するための法律)」の改正ではなく、正しくは「介護保険法」の改正です。
2005年介護保険法改正によって地域包括ケアシステムという言葉が使われました。
地域福祉の推進の考え方は、保育園運営の考え方としてもなくてはならないものなので、しっかりと理解しておきましょう。
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