保育士の過去問
令和3年(2021年)後期
保育の心理学 問80

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問題

保育士試験 令和3年(2021年)後期 保育の心理学 問80 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、A~Dに示された子どもの行動の背景にある認知発達として、適切な用語の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  「お誕生日にママとレストランに行って、ピザを食べたよ」と、久しぶりに会った人に言う。
B  「クレヨンと、のりと、はさみを出してね」と言われ、お道具箱の中から指示通りに持ってくる。
C  保育所で読み聞かせしてもらった絵本の内容を他者に話す。
D  おつかいを頼まれて、買うものを何度も声に出して忘れないように繰り返す。
  • A:エピソード記憶  B:同時処理  C:記憶の再認  D:レスポンデント
  • A:エピソード記憶  B:短期記憶  C:記憶の再生  D:リハーサル
  • A:潜在記憶     B:同時処理  C:記憶の再認  D:レスポンデント
  • A:潜在記憶     B:同時処理  C:記憶の再生  D:レスポンデント
  • A:潜在記憶     B:短期記憶  C:記憶の再生  D:リハーサル

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

A→エピソード記憶

「いつ」「どこで」「なにを」したかという記憶のこと。4歳頃から発達します。

この認知力が発達してきて、ようやく自分自身のことを記憶出来るそうです。

B→短期記憶

言われた言葉を即座に記憶する能力のことです。逆に昨日、一昨日など、過去の出来事を記憶できることを長期記憶といいます。

C→記憶の再生

長期記憶したものを、そのまま思い出したものを記憶の再生といいます。

提示されたものをきっかけに、思い出したものを記憶の再認といいます。

D→リハーサル

心理学で用いられる用語で、短期記憶を忘れることを防ぐために、記憶するべき事柄を何度も唱えることです。

どこにも該当しなかった、同時処理についてです。

認知の発達において、子どもも大人も、同時処理、継次処理のどちらかが優位にあります。それのどちらかに偏りがあると発達障害の傾向が疑われます。

同時処理は、

全体を把握してから、物事を進めていったり、考えたりするタイプです。

継次処理は、

段階的に物事を捉えてから、進めたり、考えたりするタイプです。

認知処理には、人の得意、苦手が顕著に現れます。保育士をする上で大切になると思います。

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02

正解は2(Aエピソード記憶 B短期記憶 C記憶の再生 Dリハーサル)です。

A→エピソード記憶

 「いつ」「どこで」「なにを」したかを記憶することをエピソード記憶と言います。およそ4歳ころからできるようになります。

B→短期記憶

 ある程度の時間しか記憶できないものを短期記憶といいます。「クレヨンと、のりと、はさみ」はその場で覚えて持ってくることはできますが、時間がたつと忘れてしまいます。

C→記憶の再生

 読んでもらった絵本の内容を覚え、記憶を再生することで他者に伝えることができます。3~4歳ころからできるようになるといわれています。

D→リハーサル

 心理的用語で何度も繰り返し言うことで記憶することをリハーサルといいます。 

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03

認知発達の問題です。

答えは、A:エピソード記憶  B:短期記憶  C:記憶の再生  D:リハーサルになります。

 

選択肢1. A:エピソード記憶  B:同時処理  C:記憶の再認  D:レスポンデント

B、C、Dが間違いです。

Bは短期記憶が答えです。

短期記憶とは、瞬間的に見た事や聞いたことを、その情報を必要とする間だけ覚えていくような記憶です。

選択肢2. A:エピソード記憶  B:短期記憶  C:記憶の再生  D:リハーサル

正しい組み合わせです。

選択肢に出てくる記憶の再認は、問われたものが経験したことであるかどうかを確認することです。記憶の再生と再認セットで覚えると覚えやすいでしょう。

 

 

選択肢3. A:潜在記憶     B:同時処理  C:記憶の再認  D:レスポンデント

A、B、C、Dが間違いです。

Cについて、答えは記憶の再生です。

記憶の再生は記憶したことをそのまま思い出すことです。

読み聞かせてもらった絵本の内容をそのまま思い出して他者に伝えることは、記憶の再生が関わっています。

 

選択肢4. A:潜在記憶     B:同時処理  C:記憶の再生  D:レスポンデント

A、B、Dが間違いです。

Dについて、答えはリハーサルです。

リハーサルとは、短期記憶の忘却を防いだり長期記憶に転送したりするために、記憶するべき項目を何度も唱えることです。

 

 

選択肢5. A:潜在記憶     B:短期記憶  C:記憶の再生  D:リハーサル

Aが間違いです。

Aの答えはエピソード記憶です。

4歳ころから機能するようになり、自身の「いつ」「どこで」「なにを」のエピソードが話せるようになります。

 

まとめ

問題文は実際に日常で見られる認知発達の姿なので、その姿をイメージしてそのイメージと覚えたい言葉をリンクさせて覚えていくと良いでしょう。

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