保育士の過去問 令和3年(2021年)後期 子どもの保健 問108
この過去問の解説 (3件)
正解は2です。
1.〇
自閉スペクトラム症(ASD)は、興味のある事象に強いこだわりを持ち、
没頭するという傾向があります。
2.×
強迫性障害は、ある事象に関して強い不安感を持ってしまう「強迫観念」と、
それを解消するために過剰な行動を繰り返してしまう「強迫行為」を併せ持つ病気です。
症状の現れ方やこだわりの内容については、人によって様々ですが、
精神的に不安定になりやすく、生活に困難をきたす場合があります。
3.〇
摂食障害とは、食に関する異常な行動や、体重・体形の強いこだわりなどがみられる病気の総称です。
「神経性やせ症(拒食症)」、「神経性過食症(過食症)」、「過食性障害」などがあります。
4.〇
うつ病とは、悲観的・抑うつ的(気分の落ち込みなど)な考えに過剰にとらわれてしまう病気です。
症状の現れ方は様々であり、人によって大きな違いがあります。
不眠や食欲不振など、身体的な症状が現れることも多くあります。
5.〇
発達の遅れがみられない定型発達児についても、成長過程においてこだわりをみせることがあります。
正解:2
1→〇
自閉スペクトラム症では、興味関心のあることには没頭しますが、ないものは無視します。
2→×
強迫性障害では、強い不安やこだわりにとらわれ(強迫観念)、その不安を払拭する行為を何度もしてしまいます(強迫行為)。
3→〇
摂食障害では食事の内容、体重、体型にこだわり、体重増加防止のために食事の量の制限をします。
4→〇
うつ病では、気分が落ち込むことにより、悲観的・抑うつ的な考え方にとらわれてしまいます。
5→〇
定型発達児(発達に遅れが見られない子ども)でも、第一次反抗期などにこだわりがみられます。
「こだわり」とは
比較的どうでもいい事を気にしすぎて、いつまでも気にかけたり必要以上に手を加えたりしたがることを意味する表現です。
(引用:weblio辞書)
〇です。
自閉スペクトラム症(ASD)では、興味関心のあることに対して同じ質問を何度もしたり、結果が分かっていることを何度も繰り返します。
また、日常生活でこだわり(玄関に行くまでのルーティーンが決まっているなど)を持つことが多く、さえぎったりするとパニックになってしまいます。
×です。
強迫性障害とは、自分の意に反して不都合な考えやイメージが頭に繰り返し浮かんでくる「強迫観念」とそこから生じる不安や恐怖を減弱するために繰り返す「強迫行為」を特徴とします。
例えば、「手が汚い気がしてしょうがない」ので「手を洗うことをやめられない」ことなどがあります。
〇です。
摂食障害では、「食事を食べられない」「食事の量を自分でコントロールできない」「食べたものを意図的に吐いてしまう」などの症状がみられます。
一般的に10代から20代の若者が多く、女性の割合が高いです。
痩せているのに太っていると感じたり、体重が増えることに対して極度の恐怖心を持っていたりします。
摂食障害の代表的なものに「神経性やせ症」、「神経性過食症」、「過食性障害」があります。
〇です。
うつ病を患うと、普段のように喜怒哀楽を感じられなくなったり、以前は楽しめていた活動を楽しむことができなくなったりします。夜に寝付けない、夜中に目が覚めてそのまま寝られない、逆にずっと寝ているなどの睡眠障害がある人もいます。
また、うつ病になると強い罪悪感や自己否定の考えにとらわれ、ものごとに集中できなくなることもあります。
〇です。
イヤイヤ期と言われる「第一次反抗期」に、自分でやらないと気が済まないなどのこだわりが見られることがあります。
精神障害の代表的なものと、その特徴を押さえておきましょう。
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