過去問.com - 資格試験の過去問 | 予想問題の解説つき無料問題集

保育士の過去問 令和3年(2021年)後期 子どもの保健 問109

問題

このページは問題閲覧ページです。正解率や解答履歴を残すには、 「条件を設定して出題する」をご利用ください。
[ 設定等 ]
次の【事例】を読んで、【設問】に答えなさい。

【事例】
小学校3年生の男児。3歳から保育所に入所。小さい子の面倒をよくみる反面、他児を叩いたり、けがをさせるなどの苦情が絶えなかった。小学校では、授業中も集中せず離席が目立った。給食を取りに行く順番は一番でないと嫌がった。小学校でも暴力はみられ、注意をする教師に対して暴言を吐いた。落ち着いてから話を聞くと、泣きながら謝ることはできるが、少し経つとけろっとしている。

【設問】
次のうち、この男児に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  この年代の反抗的行動は定型発達児でよくみられる。
B  子どもの成長という時間の流れの中で、加齢に伴う一連の破壊的行動障害の変遷を「DBD マーチ」という。
C  注意欠如多動症(ADHD)を高率に併存する。
D  自己評価の低さが影響している。
   1 .
A:○  B:○  C:○  D:○
   2 .
A:○  B:○  C:×  D:○
   3 .
A:×  B:○  C:○  D:○
   4 .
A:×  B:×  C:○  D:×
   5 .
A:×  B:×  C:×  D:×
( 保育士試験 令和3年(2021年)後期 子どもの保健 問109 )
このページは問題閲覧ページの為、解答履歴が残りません。
解答履歴を残すには、
条件を設定して出題する」をご利用ください。

この過去問の解説 (3件)

35

正解は3です。

A.×

周囲に対する反抗的行動は、定型発達児においてもある程度はみられますが、

特に多くみられるのは第一次反抗期である2~3歳、第二次反抗期である思春期です。

B.〇

DBDとは、「Disruptive Behavior Disorder(破壊的行動障がい)」のことです。

成長につれ、ADHDの症状から、反抗挑戦性障がい(ODD:Oppositional Defiant Disorder)、行為性障がい(CD:Conduct Disorder)と、

行進(マーチ)するように破壊的行動障がいが移行していくことをDBDマーチといいます。

C.〇

注意欠如多動症(ADHD)の特徴として、「不注意」「多動性」「衝動性」の3つがあげられます。授業に集中できない、離席が目立つといった行動は、ADHDの特性をもつ子どもに多くみられます。

D.〇

ADHDの特性を持つ子どもは、周囲の理解が得られず、叱られたり注意を受けることが多くなりがちです。

その結果、自己評価が下がり、ネガティブな感情を持ったり反抗的になったりすることがあります。

付箋メモを残すことが出来ます。
15

正解:3

A→×

定型発達児、ADHDの子どもの両方で、周りに対しての反抗的な態度がみられることがあるものの、事例のような暴力的な行動は定型発達児にはみられません。

B→

〇DBDマーチ(破壊的行為障害)とは、加齢に伴い、発達障害(ADHD)→反抗挑戦性障害(否定・反抗的な行動)→行為障害(犯罪を伴う非行)→反社会性人格障害(違法・欺瞞的な行為に罪悪感を持たない)となる一連の流れのことです。

C→〇

事例にあるような、授業に集中できずに離席する、順番が一番でないと嫌がる等の様子から、注意欠如多動症(ADHD)である可能性が高いです。

D→〇

ADHDの子どもたちは不注意・多動・衝動性により周りから叱られることが多く、自己評価が低くなり、それが反抗的な行動に現れることがあります。

1

事例をみて、子どもにどのような特性があるのかを読み取ります。

設問A~Dについて解説します。

A ×です。

一般的に、反抗的行動は2~3歳児の第1次反抗期(イヤイヤ期)と思春期の第2次反抗期に多く、正常な発達段階でみられます。

B ○です。

DBD(Distruptive Behavior Disordern)マーチとは、注意欠如多動症(ADHD)から反抗挑戦性障害(ODD)そして行為障害(CD)へと移っていく一連の過程をさします。

これは、注意欠如多動症(ADHD)の特性から起こるトラブルに対して、周りが不適切な対応をとることで引き起こされる二次的な障害と考えられています。

C ○です。

「授業中も集中せず離席が目立った」という文より、「多動性」「衝動性」が考えられます。そのため、注意欠如多動症(ADHD)の疑いがあります。

D ○です。

注意欠如多動症(ADHD)の特性を持つ子どもは、「落ち着きがない、じっとしていない」ことが多いため、叱られたり注意を受けることが多くなりがちです。そのため、「自分はダメだ」と自己評価が下がる傾向にあります。

選択肢1. A:○  B:○  C:○  D:○

不正解です

選択肢2. A:○  B:○  C:×  D:○

不正解です

選択肢3. A:×  B:○  C:○  D:○

この選択肢が正解です。

選択肢4. A:×  B:×  C:○  D:×

不正解です

選択肢5. A:×  B:×  C:×  D:×

不正解です

まとめ

自閉スペクトラム症や注意欠如多動症(ADHD)などの発達障害の特性はしっかりと押さえておきましょう。

問題に解答すると、解説が表示されます。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
他のページから戻ってきた時、過去問ドットコムはいつでも続きから始めることが出来ます。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。
この保育士 過去問のURLは  です。
付箋は自分だけが見れます(非公開です)。