保育士の過去問 令和3年(2021年)後期 子どもの保健 問113
この過去問の解説 (3件)
正解は1です。
1.×
発熱、嘔吐、下痢など、保育中に感染症の疑いがあることに気づいた場合、
他児への感染を防ぐため、病名が確定する前であっても、別室(医務室等)へ移動します。
2.〇
体温が急速に上がったり、症状の急変も起こり得ます。
体温の測定などにより、症状等を的確に把握し、記録しておくことが大切です。
3.〇
保護者へ連絡を取り、症状・経過を正確に伝えます。
状況に応じて、嘱託医、看護士等へ相談し指示を受けます。
4.〇
感染症の症状による不快感や不安感で、子どもは普段より落ち着かない、ぐずるなどの様子を見せることがあります。
子どもの体調と気持ちに寄り添い、安心感を与えられるような対応を取ります。
5.〇
地域や保育所内での感染症等の情報を保護者へ伝えることは、注意喚起のためにも大切です。
情報は全保護者へ正確に伝わるようにします。
また、医療機関での受診結果は、その後の対応が変わることがあるため速やかに連絡をもらいます。
正解:1
1→×
感染症の疑いのある子どもに気がついたときは、病名が確定していなくとも、他の子どもたちと一緒にせず、医務室などの別室に移します。
2→○
感染症の疑いのある子どもの体温測定等を行い、症状を把握し、体調の変化を記録していきます。
3→○
保護者に連絡を取り、症状や経過を正確に伝えます。
委託医・看護師等にも相談し、指示を仰ぎます。
4→○
子どもは体調不良により、不快感や不安感を抱きやすいため、安心感を与えるように接していきます。
5→○
地域や保育所内での感染症の発生状況等について保護者に情報提供します。
また、保護者からも、医療機関での受診結果を速やかに伝えてもらいます。
保育所で、感染症の疑いのある子どもへの対応方法を問う問題です。
(1)感染症の疑いのある子どもへの対応
○ 子どもの病気の早期発見と迅速な対応は、感染拡大を予防する上で重要である。
・登園時から保育中、退園時まで、子どもとの関わりや観察を通して、子どもの体調を把握する。
・子どもの体調が悪く、いつもと違う症状等が見られる場合には、これらを的確に把握し、体調の変化等について記録する。
(2)感染症発生時の対応
○ 感染症が発生した場合には、嘱託医等へ相談し、関係機関へ報告するとともに、保護者への情報提供を適切に行うことが重要である。
・嘱託医等へ相談し、関係機関へ報告するとともに、保護者への情報提供を適切に行う。
・感染拡大を防止するため、手洗いや排泄物・嘔吐物の適切な処理を徹底するとともに、施設内を適切に消毒する。
・施設長の責任の下、感染症の発生状況を記録する。この際には、入所している子どもに関する事項だけではなく、職員の健康状態についても記録する。
引用:「保育所における感染症対策ガイドライン(2018年改訂版)」(厚生労働省)
この選択肢が正解です。
不適切な記述です。
感染症が疑われる子どもに気付いたときには、周囲への感染を防ぐために別室へ移動するなどの対応を取ります。病名が確定していなくても、周囲への感染拡大を予防することが大切です。
適切な記述です。
その後の診断の参考にするために記録し、保護者や医師に伝えます。
適切な記述です。
保護者に連絡し、症状や経過を伝えます。
場合によっては、委託医や看護師等に相談をして指示を受けます。
適切な記述です。
子どもは辛く不安な気持ちでいるため、子どもの気持ちに寄り添って対応をします。
適切な記述です。
周囲の保護者にも、地域や地域や保育所内での感染症の発生状況等について情報提供します。また、保護者から医療機関の受診結果を伝えてもらいます。
感染症に関する、基本的な対応方法を問う問題です。
しっかりと覚えておきましょう。
解説が空白の場合は、広告ブロック機能を無効にしてください。
また、広告右上の×ボタンを押すと広告の設定が変更できます。