保育士の過去問
令和3年(2021年)後期
子どもの食と栄養 問118
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問題
保育士試験 令和3年(2021年)後期 子どもの食と栄養 問118 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、ビタミンに関する記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A ビタミンAは、糖質の代謝に関与しており、欠乏症には脚気がある。
B ビタミンB1は、水溶性ビタミンである。
C ビタミンCは、抗酸化作用を持ち、欠乏すると壊血病を引き起こす。
D ビタミンEは、腸管や腎臓でのカルシウムの吸収を高め、骨を丈夫にする。
A ビタミンAは、糖質の代謝に関与しており、欠乏症には脚気がある。
B ビタミンB1は、水溶性ビタミンである。
C ビタミンCは、抗酸化作用を持ち、欠乏すると壊血病を引き起こす。
D ビタミンEは、腸管や腎臓でのカルシウムの吸収を高め、骨を丈夫にする。
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この過去問の解説 (3件)
01
正解:4
A→×
ビタミンAは脂溶性ビタミンで、皮膚や粘膜を正常に保ちます。主な食材はレバー、バター、鶏卵などです。不足すると視力の低下や夜盲症になります。
問題の説明文はビタミンB1のことです。
B→○
ビタミンB1は水溶性ビタミンで、糖質の代謝を促し、疲れにくくなります。主な食材は豚肉です。不足すると食欲不振やだるさの症状が出て、重症な場合は脚気になります。
C→○
ビタミンCは抗酸化作用を持ち、欠乏すると壊血病を引き起こします。
D→×
ビタミンEは、脂溶性ビタミンで、細胞膜に存在し、脂質の酸化から守る働きをし、健康維持をします。現代日本において、極端な偏食が無い限り、ビタミンE不足になることはほとんどないと言われています。不足すると神経や筋障害の症状が見られ、冷え性や肩こり、皮膚にシミやシワなどができやすいです。
問題の説明文はビタミンDのことです。
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02
ビタミンは、三大栄養素(脂肪・糖質・たんぱく質)の代謝を助ける働きをしています。ビタミンの必要な量はとても少ないですが、体の中でほとんどつくることができないため、食べ物から摂取することが必要です。
ビタミンには「水溶性ビタミン」と「脂溶性ビタミン」の2種類があります。
―――――
水溶性ビタミン:ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ビタミンB12、ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチン
過剰に摂取しても尿として排泄されます。しかし、摂取量が少ないと欠乏症を引き起こす可能性があると言われています。
脂溶性ビタミン:ビタミンD、ビタミンA、ビタミンK、ビタミンE
脂溶性ビタミンは水に溶けないため、過剰に摂取すると体内に蓄積されてしまいます。そのため、過剰症を引き起こす可能性があると言われています。
―――――
設問のA~Dについて解説します。
A.×です。
ビタミンAは脂溶性ビタミンです。皮膚や粘膜を健やかに保ち、視覚に関わる色素タンパク質の生成、カラダの成長に関わっています。主な食材はレバー、バター、鶏卵などです。不足すると(欠乏症)視力の低下や夜盲症になります。
ビタミンAの前駆体である「プロビタミンA」としてニンジン、ホウレン草などの緑黄色野菜に含まれています。プロビタミンAに含まれるβカロテンは、ビタミンAが不足するとビタミンAに変換されるので、過剰摂取の心配がありません。
問題の説明文はビタミンB1のことです。
B ○です。
ビタミンB1は水溶性ビタミンです。糖質の代謝を促し、疲れにくくなります。主な食材は豚肉です。不足すると(欠乏症)食欲不振やだるさの症状が出て、重症な場合は脚気になります。
C ○です。
ビタミンCは水溶性ビタミンです。ビタミンCは鉄の吸収を促します。抗酸化作用を持ち、不足すると(欠乏症)壊血病を引き起こします。
加熱調理によって失われやすいことが特徴です。野菜や果物に多く含まれており、サラダやカットフルーツなど、生のまま食べると調理による損失がなく、効率良く摂取することができます。
D ×です。
ビタミンEは、脂溶性ビタミンです。ビタミンEは細胞膜に存在して脂質の酸化から守る働きをし、健康維持をします。
現代では、極端な偏食が無い限りビタミンE不足になることはほとんどないと言われています。不足すると(欠乏症)神経や筋障害の症状が見られ、冷え性や肩こり、皮膚にシミやシワなどができやすくなります。
問題の説明文はビタミンDのことです。
上記より、正解は「A:× B:○ C:○ D:×」です。
不正解です。
不正解です。
不正解です。
正解です。
不正解です。
「ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンB6、ナイアシン、ビタミンD、ビタミンA、ビタミンK、ビタミンE」はよく出題されるので、それぞれの働きと欠乏症は覚えておきましょう。
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03
正解は4です。
A.×
ビタミンAは、皮膚や粘膜、目などを保護したり抵抗力を強めたりする働きを持っています。
欠乏すると夜盲症などの恐れがあります。
糖質の代謝に関係するのはビタミンB1です。
B.〇
ビタミンには、水に溶ける水溶性と、水に溶けず油に溶ける脂溶性があります。
・水溶性ビタミン…ビタミンB1、B2、C、ナイアシン、ビオチン、パントテン酸、葉酸
・脂溶性ビタミン…ビタミンA、D、E、K
C.〇
ビタミンCは抗酸化作用のほか、体内のコラーゲンを作ったり、鉄の吸収を助ける働きを持っています。欠乏すると壊血病を引き起こす可能性があります。
人間は体内でビタミンCを作ることができないため、食事などで摂取する必要があります。
D.×
ビタミンEは抗酸化作用を持ち、活性酸素の影響から体を守る働きがあります。
腸管などでのカルシウムの吸収を高めたり、骨を丈夫にしたりする働きがあるのはビタミンDです。
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