保育士 過去問
令和4年(2022年)前期
問5 (保育原理 問5)

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問題

保育士試験 令和4年(2022年)前期 問5(保育原理 問5) (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、障害児保育についての記述として、「保育所保育指針」第1章「総則」( 2 )「指導計画の作成」に照らして、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  保育所は、全ての子どもが、日々の生活や遊びを通して共に育ち合う場であるため、一人一人の子どもが安心して生活できる保育環境となるよう、障害や様々な発達上の課題など、状況に応じて適切に配慮する必要がある。
B  保育所では、障害のある子どもに対して一人一人ていねいな保育を行うために、クラス等の指導計画とは切り離して、個別の指導計画を作成する方がよい。
C  障害や発達上の課題のある子どもの理解と援助は、子どもの保護者や家庭との連携が大切であり、連携を通して保護者が保育所を信頼し、子どもについての共通理解の下に協力し合う関係を形成する。
D  障害のある子どもの就学にあたっては、就学に向けた支援の資料を作成するなど、保育所や児童発達支援センター等の関係機関で行われてきた支援が就学以降も継続していくよう留意する。
  • A:○  B:○  C:○  D:×
  • A:○  B:○  C:×  D:○
  • A:○  B:×  C:○  D:○
  • A:×  B:○  C:×  D:×
  • A:×  B:×  C:○  D:×

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は3です。

A 〇

設問の通りです。保育所は生活や遊びを通じて環境と関わり成長する場です。障害の有無にかかわらず全員が安心して生活できるように保育士が環境を考え、整える必要があります。

B ×

個別に支援計画を立てることはありますが、障害を持った子もほかの子どもとの生活を通して共に成長できるように指導計画を作成する必要があります。

C 〇

設問の通りです。家庭と保育所、必要であればその他の関係機関とも連携して支援のための計画を立てます。その際に共通理解や協力は不可欠と考えられます。

D 〇

就学するにあたり、市区町村などの支援の下に子どもたちの育ちを支えるための資料が保育所から小学校に送付されます。障害がある子も例外ではなく、途切れのない保育・支援を行うためにも設問文は適切と考えられます。 

参考になった数32

02

正解は3です。

A、〇

障害や様々な発達上の課題など、状況に応じて適切に配慮する必要があるため、一人一人の子どもが安心して生活できる保育環境を整えなければなりません。

B、✕

保育所では、障害のある子どもに対して個別の計画も立てますが、クラスの子どもたちと一緒に生活すると共に成長出来るように指導計画を作成します。

C、〇

障害や発達上の課題のある子どもの理解と援助は、家庭との連携や、保護者や子どもに、信頼してもらうことが重要です。

D、〇 

障害のある子どもの就学にあたっては、支援内容の書類を作成したり、就学以降も小学校と連絡を取り合ったり、連携して支援していきます。

参考になった数20

03

A→〇

 記述のとおりです。保育所は一人ひとりの子どもが生活や遊びを通して育ちあう場です。保育者は、障害や発達の課題がある子も含めて、どの子も安心して安全に生活ができる環境を整える必要があります。

 

B→×

 子どもの発達や状況にあった個別の指導計画を作成することはありますが、クラス等の指導計画とは切り離して作成するものではありません。障害がある子どももクラスの一員として同じ保育方針の中で生活を送りながら、個別の指導計画で苦手な部分をサポートしていけるようにします。

 

C→〇

 記述のとおりです。保育士は保護者・家庭と連携し、保護者との信頼関係を築く必要があります。お互いに保育所・家庭での過ごし方を報告し、子どもにとってよりよい環境作っていくことが目的です。

 

D→〇

 記述の通りです。障害のある子どもだけでなく、保育所がこれまでの子どもの特性や成長の様子などを就学先に伝えることで、子どもが就学後にも適切な支援が受けられるようにします。安心して生活が送れるように配慮することで、子どもが保育所から学校へのスムーズに移行しやすくなります。

選択肢3. A:○  B:×  C:○  D:○

正答です。

参考になった数1