保育士の過去問
令和4年（2022年）前期
社会福祉 問1

正解は児童福祉法です。

正解は「児童福祉法」です。

すべての法律の制定年を暗記するのは難しいですが、よく出る「児童福祉法」は制定年や制定目的などを覚えておきましょう。

救護法→×（1932年）

恤救規則に代わり、生活困窮者を救護するために制定されたものです。1946年の旧生活保護法の制定により廃止されました。

健康保険法→× （1922年）

労働者や扶養者の業務以外での疾病・けが・死亡や出産等について保険給付をおこない、生活の安定と福祉の向上を目的として制定されました。

母子保護法→×（1937年）

将来を担う児童の健全な発育のため、経済的に貧困状態にある母子を保護する対策の一つでしたが、すでに廃止されています。

似た名称の母子保健法は1965年制定で、母子の健康保持や増進を目的に制定されています。妊婦検診などの根拠法になっているのはこちらの法律です。

児童福祉法→〇（1947年）

すべての児童が心身ともに健やかに生まれ・育つことができるよう、また生活を保障され、愛護されることを目的に制定されたものです。その後、児童虐待防止などのため、数回改正されています。

少年教護法→×（1933年）

感化法に代わる法律として、制定されましたが、児童福祉法の制定により廃止されています。

今回の選択肢を制定順に並べると、

健康保険法→救護法→少年教護法→母子保護法→児童福祉法

となります。

日本の戦前戦後の歴史を時系列で振り返ってみましょう。

1874年　恤救規則

1900年　感化法

1917年　済世顧問制度

1922年　健康保険法　制定

1923年　関東大震災

1927年　健康保険法　施行

1929年　世界恐慌

1932年　救護法

1933年　少年教護法　感化法から名称変更されました。

1937年　母子保護法

1945年　第２次世界大戦終戦

1946年　日本国憲法制定

1946年　旧生活保護法

1947年　児童福祉法

1950年　生活保護法

正解は「児童福祉法」です。

児童福祉法は児童の健全な出生及びその前提としての母体の保護等をするために作られたものです。「すべて児童は，ひとしくその生活を保障され，愛護されなければならない」と規定されています。