保育士の過去問
令和4年(2022年)前期
社会福祉 問18

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問題

保育士試験 令和4年(2022年)前期 社会福祉 問18 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、「障害者基本法」第3条の一部である。( A )~( C )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

・全て障害者は、社会を構成する一員として( A )その他あらゆる分野の活動に参加する機会が確保されること。
・全て障害者は、可能な限り、どこで誰と生活するかについての( B )が確保され、地域社会において他の人々と共生することを妨げられないこと。
・全て障害者は、可能な限り、言語(手話を含む。)その他の( C )のための手段についての選択の機会が確保されるとともに、情報の取得又は利用のための手段についての選択の機会の拡大が図られること。
  • A:生活、経営、環境  B:決定の機会  C:伝達方法
  • A:地域、金融、文明  B:先決の機会  C:情報伝達
  • A:労働、政治、教育  B:自己決定   C:意見表明
  • A:社会、経済、文化  B:選択の機会  C:意思疎通
  • A:集団、営利、風習  B:選択の自由  C:相互理解

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

法律を覚えるのが1番ですが、丸暗記は難しいので考え方を解説します。

A. 社会、経済、文化

まずは障害者についての法律で、「経営」や「金融」といったワードは出てこないので選択肢1と2は不適切と考えられます。

B. 選択の機会

また、障害者の場合、程度にもよりますがほかの人の力を借りずに自己決定することは難しいと考えられるため、選択肢3も不適切と考えられます。

C. 意思疎通

設問文の()の直前に「言語(手話を含む。)」に注目です。手話の他には筆談・点字・音訳等があり、重度身体障害者であればコミュニケーションボードや写真・絵カード等を利用する場合もあります。「何がしたいか」「イエスかノーか」等のコミュニケーションを図ると考えると、()には相互理解以前の段階である意思疎通が適切ではないかと考えられます。

参考になった数74

02

正解は4です。

【ポイント】

障害者基本法の目的は、「すべての人が人権を持っているという考え方に基づいて、障害があってもなくても分けられず、一人ひとりを大切にする社会をつくるために、自立や社会参加を支援する法律や制度をよりよいものにしたり、つくったりすること」です。

法律をすべて覚えるのは難しいので、選択肢を省いていくと答えやすいと思います。

A、社会・経済・文化

様々なハンデを抱えた全ての障害者にとって当てはまるものは何か、を考えます。

経営、金融、営利などは、特定の障害者にしか当てはまらないのではないかと考えられるため選択肢から外れると思います。

B、選択の機会

生活スタイルについて問われています。

できる限り本人の意思決定を大切にしますが、リスクも考えられることは、本人の決定のみならず周囲の支援者からの客観的な意見も踏まえて考えることが大切になってきます。そのため、“決定”するというよりは、“選択”するという表現の方が適切になってきます。

C、意思疎通

この設題の選択は難しいですね。

選択肢をしぼるなら、障害者支援で重要視されている“意思決定支援”に目を向けてみると良いと思います。自分の考えを文章や言葉で伝えるのが難しく、コミュニケーションがうまく取れないとしても、自分の意思(する、しない等)を確認することを大切に支援しています。

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03

正解は「A:社会、経済、文化 B:選択の機会 C:意思疎通」です。

A:社会・経済・文化

経営や金融、営利は全ての障害者に当てはまるものではないので、この時点でを選択肢を2つに絞ることができます。

B:選択の機会

この時点でBに入るのは「自己決定」か「選択の機会」に絞られています。障害者の自己決定を重要視することも大切ですが、様々な要因を考えて自己決定をするのが難しい方もいます。その場合は支援者の助言が必要になります。よって「自己決定」よりも「選択の機会」の方が適した答えになります。

C:意思疎通

AとBを正しく選べていればCは必然と「意思疎通」になりますね。障害者支援で大切にされているのは障害者自身の選択をできるだけ尊重することです。障害者自身が自分の気持ちを伝えられて、支援者の助言も理解できることが必要になるので、ここには「意思疎通」が適しています。

選択肢1. A:生活、経営、環境  B:決定の機会  C:伝達方法

誤りです。

選択肢2. A:地域、金融、文明  B:先決の機会  C:情報伝達

誤りです。

選択肢3. A:労働、政治、教育  B:自己決定   C:意見表明

誤りです。

選択肢4. A:社会、経済、文化  B:選択の機会  C:意思疎通

正解です。

選択肢5. A:集団、営利、風習  B:選択の自由  C:相互理解

誤りです。

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