保育士の過去問
令和4年(2022年)前期
保育の心理学 問3
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問題
保育士試験 令和4年(2022年)前期 保育の心理学 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、ピアジェ( Piaget, J.)の理論の前操作期に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 太いコップに入っていた水を細長いコップに入れ替えて水位が前より高くなっても、水の量は変わらないと判断する。
B 水や風のような無生物にも生命があり、精神や意識を持つと考える。
C 積み木を車に見立てて走らせて遊ぶなど、あるものによって別のものを表象する。
D 子どもの前におもちゃを置き、そのおもちゃに布をかけて見えなくすると、おもちゃに対する関心は失われる。
A 太いコップに入っていた水を細長いコップに入れ替えて水位が前より高くなっても、水の量は変わらないと判断する。
B 水や風のような無生物にも生命があり、精神や意識を持つと考える。
C 積み木を車に見立てて走らせて遊ぶなど、あるものによって別のものを表象する。
D 子どもの前におもちゃを置き、そのおもちゃに布をかけて見えなくすると、おもちゃに対する関心は失われる。
- A:○ B:○ C:× D:○
- A:○ B:× C:○ D:×
- A:× B:○ C:○ D:×
- A:× B:× C:× D:○
- A:× B:× C:× D:×
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は3です。
【ポイント】
ピアジェが提唱する4つの発達段階はよく問題に出てくるので、内容は押さえておきましょう。
問題文で問われている『前操作期(2~7歳)』の時期は、創造力や想像力を働かせた「見立て遊び」や「ごっこ遊び」を盛んに行います。
[詳細]
① 感覚運動期(0~2歳):五感の刺激を求めシェマの同化・調節を繰り返す。
② 前操作期(2~7歳):物事を自分のイメージを使って区別・認識できるようになる。
③ 具体的操作期(7~11歳):論理的思考が発達し、他者の立場に立って行動できるようになる。
④ 形式的操作期(11歳~):知識・経験を応用し、結果を予測して行動や発言ができるようになる。
A、✕
設問文は「保存性の習得」の内容です。『具体的操作期(7~11歳)』にできるようになるといわれています。
『具体的操作期(7~11歳)』に見られる特徴は、「保存性の習得」「脱自己中心性」があげられます。
B、〇
設問文は「アミニズム的思考」の内容です。まるで物事に命や意思があるように擬人化させて捉える傾向のことです。
『前操作期(2~7歳)』に見られる特徴は、「アミニズム的思考」の他に「自己中心性・中心化」「保存性の未発達」「象徴機能」があげられます。
C、〇
設問文は「象徴機能」の内容です。『前操作期(2~7歳)』に見られる特徴の1つです。
「象徴機能」とは、目の前にないものを別の何かで表現することです。たとえば、目の前には実際にない車をブロックで代用して見立てる遊びなどが挙げられます。象徴機能の発達により、見立て遊びやつもり遊びが盛んになっていきます。
D、✕
設問文は、感覚運動期前半の内容です。感覚運動期の後半には、布をかぶせられて視界から消えても、子どもはおもちゃがまだそこにあると認識できるようになります(対象の永続性)。
『感覚運動期(0~2歳)』に見られる特徴は、「対象の永続性」の他に「循環反応」「シンボル機能(表象機能)」「延滞模倣」があげられます。
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02
正解は3です。
ピアジェは4つの発達段階をいっています。
0~2歳が感覚運動期、2~7歳が前操作期、7~11歳が具体的操作期、11歳以降が形式的操作期としています。
A.×
設問文は保存性の習得であり、それは具体的操作期にできるようになるといわれています。
B.〇
設問文はアニミズム的思考といわれ、ものや事柄に生命があるように擬人化する傾向のことです。
C.〇
前操作期では想像力をつかったごっこ遊びが盛んになるので、設問文は適切です。
D.×
ピアジェは感覚運動期には対象物の永続性を理解できるようになると考えていました。そのため設問文は感覚運動期のことになるため不適切です。
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03
A:×
保存性の習得と言われる内容です。具体的操作期になるとできるようになると言われています。
B:○
アニミズムと呼ばれ、あらゆるものに生命があると考えることです。
C:○
前操作期である2〜7歳の頃は、ごっこ遊びが盛んになるので適切です。
D:×
感覚運動期の説明です。
誤りです。
誤りです。
正解です。
誤りです。
誤りです。
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