保育士の過去問
令和4年(2022年)前期
保育の心理学 問2
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問題
保育士試験 令和4年(2022年)前期 保育の心理学 問2 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、運動発達に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A ギブソン( Gibson, J. J.)は、人間が運動するためには知覚が必要であり、知覚するためには運動が必要であると述べた。
B 運動発達には「頭部から脚部へ」「末梢から中枢へ」「粗大運動から微細運動へ」という方向性がある。
C 物をつかむ運動の発達は、手の内側(親指の側)から外側(小指の側)に向かって進む。
D 最初の移動運動である寝返りが達成されると、探索行動が活発になる。
A ギブソン( Gibson, J. J.)は、人間が運動するためには知覚が必要であり、知覚するためには運動が必要であると述べた。
B 運動発達には「頭部から脚部へ」「末梢から中枢へ」「粗大運動から微細運動へ」という方向性がある。
C 物をつかむ運動の発達は、手の内側(親指の側)から外側(小指の側)に向かって進む。
D 最初の移動運動である寝返りが達成されると、探索行動が活発になる。
- A:○ B:○ C:○ D:○
- A:○ B:× C:○ D:×
- A:○ B:× C:× D:○
- A:× B:○ C:○ D:×
- A:× B:× C:× D:×
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この過去問の解説 (3件)
01
A.〇
ギブソンは視覚に関する研究もしており、視覚や知覚が身体の運動と位置を感受して協応していると考えています。
B.×
「末梢から中枢へ」ではなく「中枢から末梢へ」です。(第二の傾向)
第一の傾向は「頭部から下部へ」、第三の傾向は「全体から部分へ」、第四の傾向は「両側から片側へ」、第五の傾向は「粗大から微細筋へ」です。
C.×
小指から親指側に向かって発達します。(拇指対向性動作)
8か月ごろから見られます。
D.〇
寝返りができるとずり這い、はいはいへと移行していくので設問文は適切です。
適切です。
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02
正解は3です。
【ポイント】
間違った問題は必ず復習をして、過去問に出てきた運動発達のキーワードは
必ず押さえるようにしましょう。
文章に線を引くなどして設題をよく読み、1問ずつ〇か✕をつけていきましょう。(分からない問題は?と書くか、飛ばして大丈夫です。わかる問題から解いてください)
A、〇
知覚心理学者のギブソンは、設題内容の他、アフォーダンス(affordance)という概念を提唱しています。
ギブソンの名前を聞くのが初めてでも、その他の選択肢で選択肢を絞っていきたいところです。
B、✕
運動の発達の“一般的な傾向”は、保育業界で働く上で押さえておくべき内容です。
子どもたちと関わる中で大切な視点となります。また、この内容を押さえておくと保護者との会話が深まります。
第一の傾向:「頭部から下部へ」、第二の傾向:「中枢から末梢へ」、
第三の傾向:「全体から部分へ」、第四の傾向:「両側から片側へ」、
第五の傾向:「粗大から微細筋へ」。
設題の『末梢から中枢へ』は間違いです。正しくは、第二の傾向の「中枢から末梢へ」となります。
C、✕
手先は、小指から発達していき最後に到達するのが親指です。
・2か月頃:把握反射
・4か月頃:小指と掌の間に入れてつかむ
・6カ月頃:親指以外の4本の指と掌の間に入れてつかむ
・8か月頃:親指を人差し指の方に内転させてつかむ
・10か月頃:指がそれぞれ独立して動くようになる、親指と人差し指で物を
つまめるようになる
D、〇
探索活動とは、子どもが初めて出会うものに対して興味を抱き、どのようなものかを知ろうとする行動のことです。
寝返りができ、ハイハイやつかまり立ちが出来るようになると、行動範囲が広がり探索行動が活発になります。
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03
A:○
ギブソンの提唱した知覚システムの中にはアクティブタッチと呼ばれるものもあります。
B:×
「末梢から中枢へ」ではなく「中枢から抹消へ」です。
C:×
手先は、小指から発達します。
D:○
寝返りができるようになると生後6ヶ月ごろからずり這いができるようになり、生後8ヶ月ごろからハイハイができるようになり、探索行動が活発になります。
誤りです。
誤りです。
正解です。
誤りです。
誤りです。
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