保育士の過去問
令和4年(2022年)前期
保育の心理学 問5
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問題
保育士試験 令和4年(2022年)前期 保育の心理学 問5 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、原因帰属に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
同じように成功や失敗を経験したとしても、成功または失敗の原因をどのように捉えるかによってその後の動機づけが異なる。( A )はある出来事の原因を何に求めるかという原因帰属について、統制の位置と( B )という2つの次元から説明しようとした。一般に、失敗の原因を( C )に帰属させると動機づけが高まるといわれているが、行動しても期待した結果が得られない状態が続くと「何をやっても無駄だ」とやる気をなくしてしまうこともある。これを( D )は学習性無力感と呼んだ。
同じように成功や失敗を経験したとしても、成功または失敗の原因をどのように捉えるかによってその後の動機づけが異なる。( A )はある出来事の原因を何に求めるかという原因帰属について、統制の位置と( B )という2つの次元から説明しようとした。一般に、失敗の原因を( C )に帰属させると動機づけが高まるといわれているが、行動しても期待した結果が得られない状態が続くと「何をやっても無駄だ」とやる気をなくしてしまうこともある。これを( D )は学習性無力感と呼んだ。
- A:ワイナー( Weiner, B.) B:安定性 C:運 D:セリグマン( Seligman, M. E. P.)
- A:ワイナー( Weiner, B.) B:安定性 C:努力 D:セリグマン( Seligman, M. E. P.)
- A:セリグマン( Seligman, M. E. P.) B:安定性 C:能力 D:ワイナー( Weiner, B.)
- A:セリグマン( Seligman, M. E. P.) B:可塑性 C:努力 D:ワイナー( Weiner, B.)
- A:セリグマン( Seligman, M. E. P.) B:可塑性 C:能力 D:ワイナー( Weiner, B.)
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は2です。
A,ワイナー
ワイナーは原因帰属について統制の位置と安定性という2つの視点から説明しようとしています。
B.安定性
安定性とは原因が時間によって左右されるかという視点です。安定していれば、ある事象の原因は時間の変化によらないものと考えます。不安定の場合は時間の変化が原因である事象が起こった、と結論づける考え方です。
C.努力
失敗してもその原因を、誤った選択肢の【運】や【能力(=才能)】に帰属させても動機付けが高まるとは考えにくいでしょう。
D.セリグマン
セリグマンと「学習性無力感」をセットで覚えましょう。
学習性無力感とは例えば、英語をどれだけ頑張って勉強してもいい点数が取れないことが続くと、設問の通り「何をやっても無駄だ」と思い、簡単な英単語の問題すら回避してしまうようになることです。
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02
正解は2です。
【ポイント】
文脈的にCは「努力」だとわかるので、あとの選択肢を知識や推測で答える流れになるかと思います。
人物とキーワードはセットにして押さえておきたいです。
<備考>
「原因帰属」とは、ある結果に対してその原因を考えるプロセスのことです。
原因帰属の在り方は、その人の行動やモチベーションに影響を与えます。
A、ワイナー
★原因帰属理論を提唱しました。
原因帰属のスタイルは、①「統制(内的統制/外的統制)」及び、②「安定性(安定/不安定)」の組み合わせからなり、4つに分かれます。
B、安定性
『安定性』のうち、「安定」はほぼ変わらない要因、「不安定」は変動する要因を意味します。『統制』は、学習における強化が基礎となっています。
「内的統制」とは自分の能力や技術によって強化が統制されているという考え方、「外的統制」は運や他者などの外部要因によって強化が統制されているという考え方です。
C、努力
設問文を読むと、選択肢の後に逆接の接続詞が続き、「行動しても結果が得られない」と書いてあります。
文脈的にCには「行動したら結果が得られる」=『努力』が入ることがわかります。
D、セリグマン
★「学習性無力感」、「ポジティブ心理学」を提唱しています。
『学習性無力感』とは、抵抗したり回避したりすることができないストレスの渦中に置かれているうちに、そのストレスから逃れようとする行動を起こさなくなってしまう現象のことです。
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03
正解は「A:ワイナー( Weiner, B.) B:安定性 C:努力 D:セリグマン( Seligman, M. E. P.)」です。
A:ワイナー
原因帰属理論を提唱しました。達成課題の成功と失敗の理由は何にあるのかと考えた人物です。
B:安定性
ワイナーは原因帰属のスタイルは統制と安定性の組み合わせからなると提唱しました。
C:努力
行動しても結果が得られないと続いていることから、努力が適切だと推測できます。
(運や能力は行動を伴わない場合もあるため)
D:セリグマン
学習性無力感とポジティブ心理学を提唱しました。うつ病の研究でも有名な人物です。
誤りです。
正解です。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
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