保育士の過去問
令和4年(2022年)前期
保育の心理学 問6

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問題

保育士試験 令和4年(2022年)前期 保育の心理学 問6 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、子どもの発達を促す関わりについての記述として、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

A  「イヌ」という言葉をまだ知らない子どもが「ワンワン」と言った時に、「そうね、イヌがいるね」と言う。
B  数の認識が育っていないので、計算問題に取り組ませる。
C  子どもが自分で衣類の着脱をしようとしている時に、保育士が衣類を着替えさせる。
D  子どもがおもちゃを貸してほしいことを他児に伝えられない時に、保育士が子どもと一緒に「かして」と他児に言いに行く。
  • A C
  • A D
  • B C
  • B D
  • C D

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は2です。

A.〇

「ワンワン」も本人の認識上では間違っていないので否定する必要はありませんが、正しい「イヌ」という音を耳に聞かせてあげるのは良いことだと考えられます。また特に小さい子にとっては「ワンワン」は喃語に似ていて発音しやすいと考えられています。

B.×

数の認識が育ってないうちに計算問題はできるとは考えられません。数の認識が育ってから、指や物を使って簡単な計算問題に取り組むことが適切です。

C.×

時間がかかったとしても「自分でやりたい」「自分でできた」の自我の発達や自信をつける行為は大切です。自分で頑張っている時に保育士が手を貸すのではなく、困った様子や諦めてつらそうなときに着替えを手伝ってあげましょう。

D.〇

保育士のみでいくのではなく子どもと一緒に言いに行くことは対人関係を築く支援として適切と考えられます。

参考になった数20

02

正解は2です。

A、〇

子どもが今までの体験の中で知った「ワンワン」=犬だという認識を、他者と共有しようとしている場面です。一緒にいる人が子どもの発した言葉に共感することで、感情・人間関係・言葉の発達につながります。

また、あえて「イヌ」と表現を変えることで、犬の呼び方が様々あることを知る機会になります。「ワンワンがいるね」と返答をしても問題ありません。

重要なのは、子どもの問いかけに受容・共感の応対をしている、ということです。

B、✕

発達段階に沿って楽しく学ぶ機会を作ることが大切です。数の認識が育っていない状態で計算問題をさせても、子どもにとってはストレスです。数字が嫌いになるでしょう。そうではなく、遊びを通して数字に親しむなど段階を踏みながら興味を持たせる工夫が大切になります。

C、✕

自分で着脱をしようとしている時は、時間はかかりますが見守る関りが大切です。

放っておくのではなく、子どもが助けを求めた時に快く応じて手伝うことで、大人を頼る力を身につけることに繋がります。

D、〇

保育現場ではこのような場面が多く生じます。物の貸し借りは、人間関係・社会性・コミュニケーションを育む、非常に重要な場面です。しかし、上手く自分の気持ちを伝えることができない時期は、手が出ることも多くあります。自分の気持ちを上手く他児に伝えることができない子どものかわりに保育士が子どもの気持ちを代弁して相手に伝えることで、“どうしたら自分の思いが相手に伝わるのか”を学ぶことができます。

このような成功体験を重ねることで、自分自身の力で交渉する力が次第に身につきます。

参考になった数9

03

正解は「A D」です。

A:○

イヌという言葉を知らない子どもがワンワンと行った時に「イヌがいるね」という声かけをすることで、子どもはイヌという言葉を知る機会になります。

B:×

遊びなどを通して数の認識が育ってから計算問題に取り組むべきです。数の認識がないのに計算問題を解くことはできません。

C:×

子どもが自主的に衣類の着脱をしようとしている時に保育士が着替えさせてしまうと子どもの自主性を損なってしまいます。

D:○

保育士が子どもと一緒に「かして」を言いにいくことで、その子どもはコミュニケーションを学ぶことができます。

選択肢1. A C

誤りです。

選択肢2. A D

正解です。

選択肢3. B C

誤りです。

選択肢4. B D

誤りです。

選択肢5. C D

誤りです。

参考になった数6