保育士の過去問
令和4年(2022年)前期
保育の心理学 問7
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問題
保育士試験 令和4年(2022年)前期 保育の心理学 問7 (訂正依頼・報告はこちら)
次の文は、子どもの認知に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
目標を達成するために、自分の遂行している認知過程の状態や方略を評価し、行動の調節や統制を行う過程は( A )と呼ばれる。この( A )および( A )に伴う感覚・感情、評価や調節に使用するために認識された知識を総称して( B )と呼ぶ。( B )の発達は、( C )頃から始まり、次第に自分の思考を振り返ることが可能となる。こうした力は学校教育における学習で求められ、例えば、自分で検算して間違いを見いだすことができるようになると、計算することが面白くなるといった( D )に結びついていく。
【語群】
ア モニタリング イ メタ・コミュニケーション ウ 内発的動機づけ
エ メタ認知 オ 外発的動機づけ カ モデリング
キ 学童期後半 ク 幼児期後半
目標を達成するために、自分の遂行している認知過程の状態や方略を評価し、行動の調節や統制を行う過程は( A )と呼ばれる。この( A )および( A )に伴う感覚・感情、評価や調節に使用するために認識された知識を総称して( B )と呼ぶ。( B )の発達は、( C )頃から始まり、次第に自分の思考を振り返ることが可能となる。こうした力は学校教育における学習で求められ、例えば、自分で検算して間違いを見いだすことができるようになると、計算することが面白くなるといった( D )に結びついていく。
【語群】
ア モニタリング イ メタ・コミュニケーション ウ 内発的動機づけ
エ メタ認知 オ 外発的動機づけ カ モデリング
キ 学童期後半 ク 幼児期後半
- A:ア B:イ C:ク D:オ
- A:ア B:エ C:ク D:ウ
- A:カ B:イ C:キ D:ウ
- A:カ B:イ C:ク D:オ
- A:カ B:エ C:キ D:イ
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は2です。
A.モニタリング
自分が行動している期間のうち、途中で振り返って評価し、改善しようとすることをモニタリングといいます。
モデリングはある見本をまねて行動することです。憧れという意識の中から「憧れの人に近づきたい」「あんな人になりたい」という感情によって引き起こされることもあります。
B.メタ認知
自分の行動や思考を客観的にとらえて、評価し、制御することをメタ認知といいます。
メタ・コミュニケーションとは直訳で「コミュニケーションについてのコミュニケーション」です。他人と会話(コミュニケーション)をするにあたり、相手の状況等が分からなければ会話は始まりませんし、適切な対応がとれません。それを確認し、調整するためのコミュニケーションのことをさします。
C.幼児期後半
学童期後半は小学校高学年あたりを指します。設問の直前に「モニタリングに伴う感覚~」とありますが、その知識をもうすぐ中学生になる児童たちがやっと発達しだすのは遅いのではないかと予想できます。
D.内発的動機づけ
内発的動機づけとは自分から「やりたい」と内面から起こった興味や関心などが動機づけになることです。
外発的動機づけとは外部からの影響が動機づけになることです。例えば義務や賞賛、罰則が動機になることです。
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02
正解は2です。
【ポイント】
分かるところから解いて、選択肢を絞りましょう。
A、モニタリング
『モニタリング』とは、和訳すると「観察し、記録すること」です。
福祉分野では、「目標に対して現在の状況はどの地点なのかを評価し、
どのように改善していくかを検討する過程」を指す言葉として使用しています。
『モデリング』は、「他者の行動を観察しながらその行動を学ぶこと」です。
B、メタ認知
『メタ認知』とは、「自分が認知していることを客観的に把握し、
制御すること」です。
「メタ」は「高次の」という意味があります。
『メタ認知』の直接的な意味は、「自分が“認知している”こと(記憶や思考、
学習したことなど)を、「高次の(=メタ)」視点から認知しよう」
となります。
『メタ・コミュニケーション』とは、「言語を超えたコミュニケーション」
といった意味があります。
会話は、互いに同じ認識があるからこそ成り立ちます。分からない時には、
確認したり状況に合わせて変更する必要があります。
メタ・コミュニケーションは、このコミュニケーションの確認・調整の
ためのコミュニケーションをとることです。
C、幼児期後半
メタ認知は、『幼少時(3歳前後)』にあらわれるとされています。
子どもの年齢とともに発達することが分かっており、子どもの興味・関心や
能力に合えば、就学前段階の子どもであっても、 あらかじめ計画を立てたり、
自分の活動を調整することが出来るようになります。
メタ認知が大きく発達するのは、学童期後半からだともいわれていますが、
ここで尋ねられているのは「メタ認知が始まる時期」なので、『幼児期後半』
がふさわしいです。
D、内発的動機づけ
『内発的動機づけ』とは、自分自身でやる気を引き出して物事に取り組んだり、
その行為自体を楽しんだりすることです。
内発的動機づけは、簡単にいえば「それが好きだから、おもしろいからやって
いる」という状態なので、意識せずとも高いモチベーションを維持することが
可能といえます。
一方、『外発的動機づけ』とは、賞罰や第三者といった自分以外の何かによって
やる気が引き出されることです。
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03
正解は「A:ア B:エ C:ク D:ウ」です。
A:ア モニタリング
福祉分野では支援が適切であったかどうかを評価することをモニタリングと言います。それの個人バージョンだと考えると答えやすいと思います。
B:エ メタ認知
メタ認知は「わかっていることをわかる」のが定義です。分かっていることを客観的に評価できるようになることを言います。
メタ・コミュニケーションとは「コミュニケーションについてのコミュニケーション」という意味で距離を置いて見たコミュニケーションのことを指します。
C:ク 幼児期後半
メタ認知が育つのは幼児期後半です。
D:ウ 内発的動機付け
内発的動機付けとは、自らやりたいと思って行動することを言います。
外発的動機付けは、たとえば「お小遣いをもらえるからお手伝いをする」など自らやりたいとは思わなくても、報酬などがもらえるからやろうとすることを言います。
誤りです。
正解です。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
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