保育士の過去問
令和4年(2022年)前期
保育の心理学 問8

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問題

保育士試験 令和4年(2022年)前期 保育の心理学 問8 (訂正依頼・報告はこちら)

次の文は、思春期に関する記述である。( A )~( D )にあてはまる語句を【語群】から選択した場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

思春期は心身ともに大きな変貌を遂げる時期であり、特に近年では発達加速現象と呼ばれるように身体的発達が促進されており、第二次性徴の発現が低年齢化する( A )がみられる。思春期における養育者からの( B )分離の過程では、周囲の大人や社会に対して反抗的な行動が現れることがあり、この時期を( C )反抗期という。反抗が起こる理由の一つとして、養育者などの周囲の大人からの自立と( D )という気持ちが共存することがあげられる。子どもと養育者は、「個」対「個」としての新たな関係を模索し、構築する時期である。

【語群】
ア 成熟前傾現象  イ 心理的  ウ 成長加速現象  エ 社会的
オ 第一次     カ 依存   キ 拡散      ク 第二次
  • A:ア  B:イ  C:ク  D:カ
  • A:ア  B:エ  C:オ  D:キ
  • A:ウ  B:イ  C:ク  D:カ
  • A:ウ  B:エ  C:オ  D:キ
  • A:ウ  B:エ  C:ク  D:キ

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この過去問の解説 (3件)

01

正解は1です。

A.成熟前傾現象

選択肢のどちらも「発達加速現象」ではありますが、成熟前傾現象とは性的成熟に入る年齢が今までの世代に比べて早くなることです。初潮や精通などの性的成熟の開始年齢が早期化する現象のことを指します。対して成長加速化現象は量的側面が加速する現象のことを指します。

B.心理的(分離)

思春期では家族から自立したい、一人前の人間として扱われたいという気持ちから心理的分離(=精神的離乳)が生じます。

C.第二次(反抗期)

第一次反抗期は幼児期に現れます。いわゆる「イヤイヤ期」と呼ばれ、保護者などからの制限や規制に対して反抗する時期です。

D.(自立と)依存

自立したいと思っていても心理的にはまだ未熟ですので、親と離れられない気持ち(=依存)もあります。親離れということに不安を感じ混乱した結果、反抗という形で保護者や周囲に主張します。

参考になった数47

02

正解は1です。

【ポイント】

まず、文脈からDの答えが出ると思います。そうすると選択肢が2つしか残りません。

Aの答えも文脈から推測できると思います。

この問題は知識がなくても、文章をよく読んで考えたら正解にたどり着けると思います。

A、成熟前傾現象

『成熟前傾現象』は、初潮・精通などの性成熟や乳歯・永久歯の発生の低年齢化など、質的変化の開始年齢の早期化することを指します。

一方で「成長加速現象」は、身長・体重・胸囲などの量的側面の成長速度が加速化することを指します。

B、心理的

『心理的分離』とは、それまで心理的に依存していた両親から離れ、自我意識に目覚めて一個の人格として独立することです。

C、第二次

『第二次反抗期』は、小学生高学年から中学生くらいまでの、一般的に“思春期”といわれる時期に起こるといわれています。

「第一次反抗期」は、いわゆる“イヤイヤ期”と呼ばれ、1歳半から3、4歳にかけて起こるものです。

D、依存

「自立」と対比する形になるので、『依存』が入ります。

子どもの成長に伴い自分の意思・考えを持つようになり自発的に行動したいと思うようになる一方で、自信がなく踏み出すのに躊躇する時期です。自分を理解して一人の人格を確立する過程として、身近な親に反抗・主張しながら自分を作り上げていきます。

参考になった数24

03

正解は「A:ア B:イ C:ク D:カ」です。

A:ア 成熟前傾現象

生理などが始まる性的成熟に入る時期が今までの世代と比較して早くなっていることを言います。これに伴い、身長や体重の急激な増加の時期なども早くなることを総称して成長加速現象と言います。

B:イ 心理的

思春期では家族や両親から自立したいという思いが芽生えます。これを心理的分離と言います。

C:ク 第二次

第一次反抗期はいわゆる「イヤイヤ期」のことで1歳半ごろから始まります。

D:カ 依存

自立と反対の言葉が入るので依存が入ります。自立したいと思いつつも、まだ完全に自立できないと躊躇う時期です。

選択肢1. A:ア  B:イ  C:ク  D:カ

正解です。

選択肢2. A:ア  B:エ  C:オ  D:キ

誤りです。

選択肢3. A:ウ  B:イ  C:ク  D:カ

誤りです。

選択肢4. A:ウ  B:エ  C:オ  D:キ

誤りです。

選択肢5. A:ウ  B:エ  C:ク  D:キ

誤りです。

参考になった数3