問題
高齢期には、( a )人が生きていくことそのものに関わる問題についての賢さ、聡明さといった人生上の問題に対して実践的に役立つ知識が増すことがある。そこでは、人間や社会についての豊富な知識に裏打ちされた柔軟で明確な見識を持ちあわせていることが条件になる。
また高齢期では、( b )加齢による衰えがありつつも、歳をとってもこうでありたいという自分を保持しながら「上手に歳をとる」といった加齢への向き合い方が重要になる。
バルテス( Baltes, P. B.)らは、こうした加齢変化に伴い自分の行動を制御する方略についての理論を提唱した。具体的には、( c )自分の生活をより安全にするために、加齢による機能低下を見越して運転免許証の返納を決断する、そして、( d )車を運転しないことにより買い物が不自由になるため、宅配サービスを利用するというように、新たな生活スタイルを作り上げて最適化を図る。それによりこれまでとは変わらない行動が維持されていくのである。
【語群】
ア センス・オブ・ワンダー イ ライフサイクル ウ 喪失
エ サクセスフル・エイジング オ 補償 カ 選択
キ 英知( wisdom ) ク 転移