正解は3です。
【ポイント】
専門用語が多いので、知識がないと回答は難しいかもしれません。
過去問に出てきた内容は、人物とキーワードを押さえておくようにしましょう。
A、生態学的システム論
『生態学的システム論』とは、個人とその個人を取り巻く環境との相互作用を通じて、人間は発達していくという考えを示した理論です。
★ブロンフェンブレンナーは、人を取り巻く環境をマイクロシステム、メゾシステム、エクソシステム、マクロシステムの4種類に分類しました。
B、マイクロシステム
『マイクロシステム』は、自分と親(家庭)、自分と学校など、自分と直接的に関わる対象や場所との相互関係を指します。
C、メゾシステム
『メゾシステム』は、自分が直接関わる複数のシステム同士の相互関係を指します。
自分の親と担任の先生(それぞれ自分にとってはマイクロシステムの関係)の相互関係などです。
D、エクソシステム
『エクソシステム』は、自分とは直接関連していないものの、他の人を介して自分やその周囲(マイクロシステムやメゾシステム)に影響を与える相互関係です。
例えば親の会社が挙げられます。父親の会社が忙しくなって帰りが遅くなり、夜一緒に遊べなくなる、授業参観に来てくれなくなるなどして、自分の行動に影響が出ることがあります。
[備考]
『マクロシステム』は、上で紹介した3つのシステムの背景にある決まりごとなどのことです。
子どもである自分は小学校に行き、両親は家事や仕事の合間を縫って保護者会に参加し、担任の先生は毎日授業を行うといった行動様式は、日本の学校文化や義務教育制度があって成立しており、自分の生活に影響を及ぼしているものです。
『クロノシステム』とは、個人に影響を及ぼす出来事や環境変化を含むものです。
これには、進学や転居、親の離婚などが該当し、近年のコロナウイルス感染症をめぐる生活様式の変化など、歴史的な出来事も含まれます。