保育士の過去問
令和4年(2022年)前期
保育の心理学 問17
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問題
保育士試験 令和4年(2022年)前期 保育の心理学 問17 (訂正依頼・報告はこちら)
次のうち、子どもの生活や遊びに関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 日常の出来事について時間的・空間的に系列化された知識はワーキングメモリと呼ばれ、それにより筋や流れのある遊びができるようになる。
B ひとり遊びは幼児期前期に多くみられるが、5歳児でもひとり遊びをしているからといって発達が遅れているとは限らない。
C 子どもたちが集団に適応していく過程では、例えば、クラス対抗のリレーで力を合わせ、集団のルールに従うなど、自分は集団の一員であるという帰属意識を持つようになる。
D 他の子どもたちとの様々なやりとりを通して、状況を理解して相手の気持ちを考えることは、心の理論の獲得につながる。
A 日常の出来事について時間的・空間的に系列化された知識はワーキングメモリと呼ばれ、それにより筋や流れのある遊びができるようになる。
B ひとり遊びは幼児期前期に多くみられるが、5歳児でもひとり遊びをしているからといって発達が遅れているとは限らない。
C 子どもたちが集団に適応していく過程では、例えば、クラス対抗のリレーで力を合わせ、集団のルールに従うなど、自分は集団の一員であるという帰属意識を持つようになる。
D 他の子どもたちとの様々なやりとりを通して、状況を理解して相手の気持ちを考えることは、心の理論の獲得につながる。
- A:○ B:○ C:○ D:×
- A:○ B:× C:○ D:×
- A:○ B:× C:× D:×
- A:× B:○ C:○ D:○
- A:× B:× C:× D:○
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この過去問の解説 (3件)
01
正解は4です。
A.×
ワーキングメモリとは、動作に必要な情報を一時的に記憶し、処理する能力のことなので、設問に対しては不適切です。
B.〇
設問文の通りです。5歳児でも一人遊びが好きな子どももいて個人差があるので、一概に発達が遅れているとは限りません。
C.〇
設問文の通りです。団体競技は集団の一員であるという帰属意識を持たせるきっかけになります。
D.〇
設問文の通りです。相手の気持ちを考えるにあたり、他人と会話に限らず何かしらのコミュニケーションをとることは必須です。
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02
正解は4です。
A、✕
『ワーキングメモリ』とは、「作業に必要な情報を、一時的に保存し処理する能力」のことです。
「時間的・空間的に系列化された知識」は、何度も経験を重ねるうちに子どもの中に身につく知識のことを指しているので、回答は✕になります。
B、〇
発達の遅れは、遊びの一場面だけを切り取って決めるものではありません。
遊び・人間関係・コミュニケーション・生活面などを含めて発達段階を捉えています。
また、子どもによって性格が様々であるように、遊び方も様々です。友達と協力して作品を作るのが好きな子もいれば、一人で黙々と集中して完成させるのが好きな子もいます。
教科書に書かれている年齢に応じた遊び方は参考にすると良いですが、その通りに子どもたちを当てはめた保育をするのではなく、目の前にいる子どもたち一人ひとりに応じた保育を展開することが大切です。
C、〇
『帰属意識』とは、自分が所属する集団に対し、自分がその一員であることを意識することです。
チームで協力して一つの目的に向かって取り組むことで、帰属意識が芽生えます。
D、〇
『心の理論』とは、「他者の心を類推し、理解する能力」を指します。一般的に、4歳後半から5歳くらいになると心の理論を持つとされています。
心の理論を持っているかどうかを調べるための課題として、代表的なものに「サリー・アン課題」があげられます。有名な内容なので、知らない人は一度調べてみてください。
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03
A:×
ワーキングメモリとは物事を考えるときに使う記憶です。よって設問は不適切です。
B:○
5歳児でもひとり遊びが好きな子どもがいたり、その時の気分によってひとりで遊びたい時もあるでしょう。設問の通り5歳児でもひとり遊びをしているからといって発達が遅れているとは限りません。
C:帰属意識とは集団の一員であるという意識のことです。集団での競技は帰属意識を持たせるきっかけになります。
D:○
心の理論とは他者の気持ちを予想し、理解することです。心の理論の獲得には他の子どもたちとのやりとりが必要です。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
正解です。
誤りです。
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