保育士の過去問
令和4年(2022年)前期
保育の心理学 問19

このページは閲覧用ページです。
履歴を残すには、 「新しく出題する(ここをクリック)」 をご利用ください。

問題

保育士試験 令和4年(2022年)前期 保育の心理学 問19 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、乳幼児期から児童期の心的外傷(トラウマ)体験についての記述として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  1歳児は、トラウマの反応を示しはするが、心的外傷後ストレス障害( PTSD )を発症することはない。
B  夫婦間暴力の目撃は、乳幼児にとって心的外傷になりうる。
C  乳幼児期には、トラウマの内容として、性的虐待は含まれない。
D  乳幼児期において、注意欠如は、トラウマ後の反応としてはみられないため、これがみられれば心的外傷後の反応である可能性は低い。
E  乳幼児期に虐待をうけ、トラウマ反応がある場合、それは心理的、行動上の反応であるが、脳の機能的、器質的問題がその時点で進行している可能性はない。
  • A:○  B:○  C:○  D:○  E:×
  • A:○  B:○  C:×  D:○  E:○
  • A:○  B:×  C:○  D:○  E:○
  • A:×  B:○  C:×  D:×  E:×
  • A:×  B:×  C:×  D:×  E:×

次の問題へ

正解!素晴らしいです

残念...

この過去問の解説 (3件)

01

正解は4です。

A.×

1歳児の幼児でも心的外傷後ストレス障害(PTSD)を発症することがあります。

B.〇

幼児に対する暴力でなくとも、その場面を見るだけで心的外傷になることがあります。

C.×

性的虐待も含まれます。

D.×

乳幼児期における注意欠如はトラウマ後の反応としてみられる事象です。注意欠如が見られた場合は心的外傷後の反応である可能性は高くなっています。

E.×

近年の研究では乳幼児期の虐待を受けていると精神疾患の発症を招きやすく、脳の機能的、器質的な変化に影響を与える可能性は十分にあると考えられます。

参考になった数31

02

A、✕

PTSD(心的外傷後ストレス障害)とは災害や事故、犯罪被害など生命の危険を感じる出来事の体験や目撃がトラウマ(心的外傷)となり、さまざまな症状が現れる疾患です。

発症年齢が定まっているわけではありません。1歳の子どもも周りの環境に影響を受けながら育っているため、強いストレスを感じる出来事があった時は発症する可能性も考えられます。

B、〇

子どもが直接怒鳴られていなくても、両親間の暴力行為を目撃した場合は強い恐怖を感じる可能性が高いです。特に乳幼児は家庭が生活の基盤となります。安心して過ごすことができない環境は乳幼児にとって大きなストレスになることが想像できます。

C、✕

性的虐待も含まれます。

虐待はその他に身体的・心理的・ネグレクトなどがあげられます。

また、「心的外傷(トラウマ)体験」は、虐待の他にも、犯罪被害・交通事故・自然災害などがあげられます。

この問いで聞かれているのは『乳幼児期から児童期の心的外傷(トラウマ)体験』なので、子どもの身近に起こりやすい虐待があげられています。

D、✕

「注意欠如」は、トラウマ後の反応の一つです。

その他の反応として、「無口になる」「急に体を硬くする」「泣きわめくなど関わりづらくなる」「世話をする人にまとわりつく」「物事を思い通りにしたがる」などがあげられます。

E、✕

虐待を受けた子どもは、感情や行動面、対人関係に支障が出たり、脳の機能的・器質的変化まで生じる可能性が考えられます。

選択肢4. A:×  B:○  C:×  D:×  E:×

こちらが正解です。

参考になった数10

03

A:×

1歳児でもPTSDを発症することはあります。

B:○

心理的虐待になり、乳幼児にとってトラウマになります。

C:×

性的虐待も含まれます。

D:×

注意欠如はトラウマ後の反応としてみられます。

E:×

虐待を受けた子どもは脳の機能的、器質的問題が生じる可能性があることが近年の研究で明らかになっています。

選択肢1. A:○  B:○  C:○  D:○  E:×

誤りです。

選択肢2. A:○  B:○  C:×  D:○  E:○

誤りです。

選択肢3. A:○  B:×  C:○  D:○  E:○

誤りです。

選択肢4. A:×  B:○  C:×  D:×  E:×

正解です。

選択肢5. A:×  B:×  C:×  D:×  E:×

誤りです。

参考になった数4