正解は2です。
A、〇
日本は義務教育です。「すべて国民は、ひとしく教育を受ける権利を有する」と教育基本法に謳われているように、誰しもが教育を受けて学ぶ権利があります。障害の診断結果をもとに、医療関係の人だけでなく教育・福祉現場の専門家とやりとりをしながら、一人ひとりに合った教育方法(生き方)を模索して成長の機会を作り出すことが大切です。
B、〇
キューブラー・ロスの「死の受容過程(悲しみの5段階モデル)」とは、「避けられない死を受容していくプロセスを、5段階でモデル化したもの」です。
否認→怒り→取引→抑うつ→受容と段階を踏むといわれています。
ここで問われている『家族の障害受容』については、親が子どもの障害を認めたくないけれど認めざるを得なかったり、一度受け入れはするもののどこかで否定したくなる気持ちを抱え続けるなど、簡単に割り切れない思いが渦巻くため、〇になります。
C、✕
母親が子どもの障害を受容できるかどうかは、必ずしも子どもの障害の程度(重度・軽度)によるものではありません。母親自身の受けとめ方にもよりますし、その家族を取り巻く周りの環境にも影響されます。
D、✕
障害は、病気と違い、治るものではありません。その人自身の個性として捉え、上手く付き合っていくことが必要です。そのため、障害に関する正しい情報を得ることは、子どもの理解につながります。
何に困っているのか、どうしたらよいのかがわかることで適切に子どもと接することが出来るようになり、障害を受容することにも関与します。
E、〇
「陰性感情」とはマイナスの感情(嫌悪感)です。
障害のある子どもを支援するにあたり、両親と良好な関係・信頼関係を築くことは極めて重要です。
そのため、支援者は両親の心情を理解し受容・共感することが必要になります。
とはいえ、支援者も人間です。子どもにより良い支援を行いたいという強い思いがあるからこそ、両親が頑なに子どもの障害を認めず、子どもがしんどい思いをしていると両親に対して陰性感情を抱くこともあるでしょう。
その時大切なのは、支援者が自分一人で抱えないことです。自分では気づけなかった視点でアドバイスをもらうこともあります。広い視野を持ち、チームで支援していくことが重要です。