保育士の過去問
令和4年(2022年)前期
子どもの保健 問3
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問題
保育士試験 令和4年(2022年)前期 子どもの保健 問3 (訂正依頼・報告はこちら)
虐待は子どもの心身に深刻な影響を及ぼす。その影響についての記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 身体的影響には、成長ホルモンの抑制による成長不全を呈することもある。
B 知的発達面への影響には、養育者が子どもの知的発達に必要なやりとりを行わない、年齢や発達レベルにそぐわない過大な要求をするなどにより、知的発達を阻害してしまうことがある。
C 心理的影響として、対人関係の障害、低い自己評価、行動コントロールの問題などがある。
A 身体的影響には、成長ホルモンの抑制による成長不全を呈することもある。
B 知的発達面への影響には、養育者が子どもの知的発達に必要なやりとりを行わない、年齢や発達レベルにそぐわない過大な要求をするなどにより、知的発達を阻害してしまうことがある。
C 心理的影響として、対人関係の障害、低い自己評価、行動コントロールの問題などがある。
- A:○ B:○ C:○
- A:○ B:○ C:×
- A:○ B:× C:×
- A:× B:× C:○
- A:× B:× C:×
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この過去問の解説 (3件)
01
答えは「1」です。
A→〇
身体的影響とは、打撲などの外から見てわかる傷、骨折・頭蓋内出血などの内側の傷、栄養障害や体重増加不良、低身長などがあげられます。愛情不足の影響から成長ホルモンが抑えられた結果、成長不全を呈することもあります。
B→〇
安心できない環境で生活をしていると、落ち着いて学習に向かうことができなかったり、場合によっては学校への登校もできない場合もあります。そのため、知的な発達が十分に得られないこともあります。また、問題文にも書かれているように、養育者が子どもの知的発達に必要なやりとりを行わない、反対に年齢や発達レベルにそぐわない過大な要求をするなどして、その結果、知的発達を阻害してしまうこともあります。
C→〇
心理的影響として、「対人関係の障害」「低い自己評価」「行動コントロールの問題」、他にも「多動」「心的外傷後ストレス障害」「偽成熟性」「精神的症状」があげられます。
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02
児童虐待は、4種類に分類されます(①身体的虐待、②性的虐待、③ネグレクト、④心理的虐待)。
虐待が子どもたちに及ぼす影響については実際に現場で働く際にも重要な知識として必要なので、頭に入れておきましょう。
ここでは、「身体的影響」「知的発達面の影響」「心理的影響」に分けて、虐待が子どもに及ぼす影響について出題されています。
「身体的影響」について
低身長、栄養発育障害のケースが多いです。十分な食べ物を与えられていないことが1つの理由ですが、愛情のない環境で育った場合、成長ホルモンの分泌が障害されることがあり、低身長が見られることもあります。
「知的発達面の影響」について
暴力、暴言、両親のDV目撃などは、子どもにとってさまざまなトラウマ反応が生じやすく、知能や語彙理解力にも影響があるとされています。
ネグレクトで発達年齢に適した対応をしてもらえていなかったり、実際の発達年齢よりも過大な要求をされることで、正常な知的発達が行われないことが考えられます。
「心理的影響」について
年少児では、食行動の異常(過食・盗み食い・異食など)や、行動コントロールの問題(多動、乱暴、落ち着きがない)という行動がよく見られます。
年長児では、対人関係の障害(集団内での問題行動や反抗的、攻撃的な行動)が特徴的です。
また、愛されたり受け止められる経験が少ないため自己評価が低く、反社会的な行動(盗み、徘徊、家出、喫煙、飲酒など)を行うことも多いです。
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03
A:○
食事を与えないなどのネグレクトをされると成長ホルモンが抑制され、成長不全を呈することがあります。
B:○
子どもの知的発達に養育者からの適切な声かけが必要です。また、年齢や発達にそぐわない過大な要求は、子どもが安心して学習する機会を奪うことになります。よって知的発達を阻害してしまうことがあります。
C:○
養育者から虐待を受けた場合、対人関係を適切に構築できなかったり、自己評価が極端に低くなったりします。また、多動など行動コントロールの問題も生じます。
正解です。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
誤りです。
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