保育士の過去問
令和4年(2022年)前期
子どもの保健 問4

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問題

保育士試験 令和4年(2022年)前期 子どもの保健 問4 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、子どもの生理機能の発達に関する記述として、適切なものを○、不適切なものを×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。

A  子どもの年齢が低いほど、新陳代謝はおだやかであるので、脈拍数は多く体温は高めである。
B  乳幼児は成人と比べ、体重あたりの必要水分量や不感蒸泄量が多いため、脱水になりやすい。
C  胎児循環には卵円孔や動脈管が存在するが、肺呼吸の開始とともに心臓・血管系の解剖学的変化が生じる。
D  乳児の呼吸は幼児に比べて深くゆっくりである。
E  体温には日内変動があるが、乳幼児期では不鮮明で、年長児になって鮮明となってくる。
  • A:○  B:○  C:○  D:×  E:×
  • A:○  B:○  C:×  D:×  E:○
  • A:○  B:×  C:×  D:○  E:○
  • A:×  B:○  C:○  D:×  E:○
  • A:×  B:○  C:○  D:×  E:×

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この過去問の解説 (3件)

01

答えは「4」です。

A→×

 子どもの年齢が低いほど、新陳代謝は活発です。

 また、脈拍数が年齢によって異なるのは「基礎代謝量」が関係しています。

 特に新生児から小児期にかけて最も高く、そのことから子どもの年齢が低いほど、脈拍数は多く、体温も高めと言われています。

B→

 子どもの身体は大きくなっていくため、エネルギーが必要です。そのためには沢山の水分が必要になってきます。大人は体重Kgあたり30~40㏄で十分ですが、こどもは年齢にもよりますが100~150㏄が必要とされています。

 また、腎機能が未熟なことから不感蒸泄量が多いと言われていて、2つのことから成人より脱水症状になりやすいので答えは〇になります。

C→

 「胎児循環」とは、胎盤が肺と肝臓の代役を担っていることを言います。

 出生を境に胎盤からの血流が途絶え、卵円孔・動脈管は閉じ、役割を終えます。

 それと同時に、肺呼吸が開始され、心臓や血管系に変化が生じます。

D→×

 乳児の呼吸は幼児の呼吸より速いと言われています。

 呼吸回数の目安は、乳児の場合30~60回、幼児は24~40回/分と言われています。

 そのため答えは×になります。

E→

 「日内変動」とは、1日の中で体温が変動することを言います。

 最初は体温調節機能が未熟です。そのため体温の変動が激しく、乳幼児期は0.5~0.8℃の変化が見られるといいます。

 月齢とともに少しずつ汗腺が発達し、汗をかく経験や寒さになれる経験を重ねていくことで体温も安定してきます。

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02

乳幼児の生理機能の発達について問われています。

難しい問題もありますが、答えが分かる問いから〇✕を答えていきましょう。

乳幼児の特徴である、「新陳代謝が活発」「体重あたりの必要水分量が多い」「乳児の呼吸は幼児の呼吸より速い」「体温調節機能が未熟で体温の変動が激しい」という内容は押さえておきたいです。

乳児の子育てをイメージすると答えやすいかもしれません。

「汗をかきやすく頻繁に着替えている」「オムツ替えが頻繁にある」「授乳(水分補給)を細やかにする必要がある」など。

また、呼吸・脈拍は大人の2倍ほどの回数があり、新生児の平熱は36.5~37.5℃と比較的高いです。

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03

A:×

子どもの年齢が低いほど新陣代謝は活発です。

B:○

設問の通りです。

C:○

設問の通りです。

D:×

乳児の呼吸は幼児に比べて速いです。

E:○

設問の通りです。

選択肢1. A:○  B:○  C:○  D:×  E:×

誤りです。

選択肢2. A:○  B:○  C:×  D:×  E:○

誤りです。

選択肢3. A:○  B:×  C:×  D:○  E:○

誤りです。

選択肢4. A:×  B:○  C:○  D:×  E:○

正解です。

選択肢5. A:×  B:○  C:○  D:×  E:×

誤りです。

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