保育士の過去問
令和4年(2022年)前期
子どもの保健 問20

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問題

保育士試験 令和4年(2022年)前期 子どもの保健 問20 (訂正依頼・報告はこちら)

次のうち、慢性疾患のある子どもや医療的ケアを必要とする子どもを保育所等で受け入れる場合の、適切なものの組み合わせを一つ選びなさい。

A  心臓の働きを強めたり、血圧を上げたり、気管・気管支など気管を拡張する作用のある「エピペン®」は保育所では使用してはならない。
B  保育所等において医療的ケア児の受け入れが推進されているが、医療的ケア児には歩ける子どもも重症心身障害児も含まれており、個別的配慮が必要である。
C  車いすで過ごす子どもが入所した時に段差解消スロープを設置することは、合理的配慮の一つである。
D  慢性疾患の子どもの薬を預かる時は、保護者に医師名、薬の種類、服用方法等を具体的に記載した与薬依頼票を持参させる。
E  認定特定行為業務従事者である保育士等が医療的ケアを行う場合には、事前に保護者に具体的な内容や留意点、準備すべきこと等について確認し、主治医には事後に報告する。
  • A、B、C
  • A、C、E
  • A、D、E
  • B、C、D
  • B、C、E

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この過去問の解説 (3件)

01

答えは「4(B、C、D)」です。

A

アナフィラキシーショックを起こし、

生命が危険な状態である場合、

(自ら注射できない)子どもに代わって

使用(注射)しても構いません。

エピペンを預かる場合は、保護者と協議の上、

「緊急時個別対応票」を作成します。

B

「保育所等での医療的ケア児の支援に関するガイドライン」によると、

「医療的ケア児」とは、

日常生活を営むために医療を要する状態にある障害児

とされているため、 歩行を基準として決めていません。

C

安全性を確保しながら、

医療的ケアと保育が提供できるようにするためには、

スロープの設置なども安全性を確保するために

必要な配慮だと考えます。

D

保育所では原則、薬の預かりや与薬は行っておらず

保育時間中に与薬が必要な場合は、

保護者が来園して服用することになっています。

しかし、

医師が保育時間内の決まった時間に服用する必要がある

判断した場合は預かることが出来ます

その際は、安全確保のため、

与薬依頼票の提出が必要です。

E

主治医に事後報告をするのではなく、

保護者と主治医と連携を取りながら

事前に医療的ケアの確認をする必要があります。

参考になった数28

02

正解は「4」です。

4 .B、C、D

A:不適切です。

アナフィラキーショックに陥り生命が危険な状態にある場合には、居合わせた保育所職員が子ども本人に代わってエピペンを使用しても構いません。

B:適切です。

たとえ歩くことが可能な子どもでも、日常的な医療ケアが必要であれば医療ケア児と考えます。

医療児ケア児を受け入れる場合は保護者や主治医、その他関係機関と連携し、

適切な環境整備・体制整備に前向きに取り組んでいく必要があります。

C:適切です。

スロープ等で車いすでの移動をしやすくすることは合理的配慮であると考えることができます。

D:適切です。

保育所における与薬は、医師の指示に基づく場合に限定されます。

与薬依頼票と共に預かる場合も管理を徹底する必要があります。

E:不適切です。

医師の指示なく保育士等が医療的ケアを行ってはなりません。(保健師助産師看護師法第5条及び第37条、社会福祉士及び介護福祉士法第2条)

参考になった数5

03

A:×

アナフィラキシーショックに陥った子どもにエピペンを使用することは可能です。

B:○

歩ける子どもでも気管切開などをしていると医療的ケアが必要になります。

C:○

スロープを使い移動しやすくなるのは合理的配慮と考えられます。

D:○

保育所で薬を与える場合は医師の指示がある場合に限定されます。

E:×

保育士などが医師の許可なく医療的ケアを行ってはいけません。

選択肢1. A、B、C

誤りです。

選択肢2. A、C、E

誤りです。

選択肢3. A、D、E

誤りです。

選択肢4. B、C、D

正解です。

選択肢5. B、C、E

誤りです。

参考になった数3