保育士の過去問
令和4年(2022年)後期
保育原理 問4
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問題
保育士試験 令和4年(2022年)後期 保育原理 問4 (訂正依頼・報告はこちら)
「保育所保育指針」第1章の3「保育の計画及び評価」では、「3歳未満児については、一人一人の子どもの生育歴、心身の発達、活動の実態等に即して、個別的な計画を作成すること」とされている。その背景として、適切な記述を○、不適切な記述を×とした場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
A 特に心身の発育や発達が顕著な時期であると同時に、個人差が大きい時期でもあるため。
B 一日の生活全体の連続性を踏まえて家庭との連携が求められるため。
C 心身の諸機能が未熟であり、感染症対策からも1対1対応に近い少人数で保育することで、保護者の理解が得やすいため。
D 緩やかな担当制の中で、特定の保育士等が子どもとゆったりとした関わりをもちながら、情緒的な絆を深められるようにするため。
A 特に心身の発育や発達が顕著な時期であると同時に、個人差が大きい時期でもあるため。
B 一日の生活全体の連続性を踏まえて家庭との連携が求められるため。
C 心身の諸機能が未熟であり、感染症対策からも1対1対応に近い少人数で保育することで、保護者の理解が得やすいため。
D 緩やかな担当制の中で、特定の保育士等が子どもとゆったりとした関わりをもちながら、情緒的な絆を深められるようにするため。
- A:○ B:○ C:○ D:×
- A:○ B:○ C:× D:○
- A:○ B:× C:× D:○
- A:× B:○ C:○ D:×
- A:× B:× C:× D:○
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この過去問の解説 (2件)
01
A 特に心身の発育や発達が顕著な時期であると同時に、個人差が大きい時期でもあるため。
→〇です。
乳児保育に関わるねらい及び内容の中にも、
「一人一人の生活のリズムに応じて」という記述があるように、
「一人一人」という言葉が繰り返し出てきます。
必要な授乳量、睡眠時間、運動発達、精神発達などほとんどの面で個人差が大きい時期です。
B 一日の生活全体の連続性を踏まえて家庭との連携が求められるため。
→〇です。
C 心身の諸機能が未熟であり、感染症対策からも1対1対応に近い少人数で保育することで、保護者の理解が得やすいため。
→×です。
保育指針の中に、感染症対策についての記述はありますが、
感染症やその他の疾病の発生予防に努めるこという内容が記されています。
1対1に近い少人数での保育が感染症対策に有効であったり、
そのことから保護者の理解が得やすいという記述はありません。
D 緩やかな担当制の中で、特定の保育士等が子どもとゆったりとした関わりをもちながら、情緒的な絆を深められるようにするため。
→〇です。
乳児保育に関わるねらい及び内容の中にも、
安心できる関係の下で、身近な人と共に過ごす喜びを感じる。
身近な人と親しみ、関わりを深め、愛情や信頼感が芽生える。
とあるように、身近な保育者との関わり深められるような環境が大切です。
担当制(同じ保育士が生活に関わる食事や睡眠などに継続的に関わること)、またはそれに準ずる環境があることで
子どもと保育者との安心できる関係作りができ、関りが深まり、愛情や信頼感が芽生えていくと考えられます。
よって、
A:○ B:○ C:× D:○
となる選択肢が正解です。
不適切です。
適切です。
不適切です。
不適切です。
不適切です。
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02
3歳児未満児の保育を行う上で大切な事を理解すれば、とける問題です。
3歳未満児の特徴や配慮点を学んでおきましょう。
C、Dが間違いです。
Cについて、「保護者の理解が得やすいため」ではなく、3歳未満児は、身近な保育者との関係の中で安心して様々な意欲や発育が促されるため少人数保育が望ましいとされています。
正しい組み合わせです。
Bが間違いです。
Bは記述の通り、一日の生活全体の連続性を踏まえて家庭との連携が求められる、ため○が答えになります。
A、C、Dが間違いです。
Dについて、記述の通りです。
緩やかな担当制の中で、特定の保育士等が子どもとゆったりとした関わりをもちながら、情緒的な絆を深められるようになると子どもの心身の発育や発達が保証されます。
A、Bが間違いです。
Aについて、記述の通りです。
まさに心身の発育や発達が顕著な時期であると同時に、個人差が大きい時期でもあるため子ども一人ひとりの実態を把握し、個別的な計画が立てられる必要があります。
3歳未満児の保育は、身近な保育者との関係の中で信頼関係を深めることが大きなねらいのひとつです。そのねらいが達成できるような環境・配慮・計画がとても大切です。
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