A 心と体の健康は、相互に密接な関連があるものであることを踏まえ、温かい触れ合いの中で、心と体の発達を促すこと。
→〇です
B 和やかな雰囲気の中で食べる喜びや楽しさを味わい、進んで食べようとする気持ちが育つようにすることが大切であり、食物アレルギーのある子どもへの対応については、嘱託医等の指示や協力の下に適切に対応すること。
→〇です
C 保育士等との信頼関係に支えられて生活を確立していくことが人と関わる基盤となることを考慮して、子どもの多様な感情を受け止め、温かく受容的・応答的に関わり、一人一人に応じた適切な援助を行うようにすること。
→〇です
D 自分が大切にしている物だけではなく、友達の物も大切にする気持ちをもつようにすること。
→×です
乳児保育における精神的発達に関する視点「身近なものと関わり感性が育つ」についての内容で、
身近な生活用具、玩具や絵本などが用意された中で、身の回りのものに対する興味や好奇心をもつ。
という記述があります。
身の回りの物に親しみ、興味を持つことがねらいとしてありますが、
乳児については「物を大切にする」というところまでは保育指針においてはねらいとして定められているわけではありません。
保育指針の中には、3歳児以上の保育の5領域「人間関係」の内容について、
「共同の遊具や用具を大切にし、皆で使う。」という記述があります。
しかしながら年齢を問わず、身の回りの物を大切に扱うことを保育者から伝えていくことは必要であると言えます。
E 子どもの発語はその都度保育士が言い直し、正しい言葉をくり返すことで、言葉が獲得されていくようにすること。
→×です
保育指針の中には、乳児保育において「言葉の獲得」をねらいとしているという記述はありません。
乳児保育においてねらいとして定められていることは、
子どもからの表情や発声などを優しく受け止められ、保育士とのやり取りを楽しむ。
保育士等からの語り掛けや歌いかけ、発声や喃語の受け止めを通して言葉の理解や喃語の意欲が育つ。
とあります。
保育士とのやり取りなどを通して、言葉の部分の意欲が育まれることがねらいとしてあります。
実際に言葉の獲得(発語)が盛んになってくるのは3歳児以上ではありますが、
言葉の獲得のために正しい言葉をくり返すのではなく、
保育者や友達との生活、ごっこ遊びややり取りの中で楽しみながら自ら言葉を使おうとしながらの獲得が求められています。
よって、
A:○ B:○ C:○ D:× E:×
となる選択肢が正解です。