保育士の過去問
令和4年(2022年)後期
保育原理 問6
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問題
保育士試験 令和4年(2022年)後期 保育原理 問6 (訂正依頼・報告はこちら)
乳児保育に関わるねらい及び内容に関して、「保育所保育指針」第2章「保育の内容」に照らし、【Ⅰ群】の視点と、【Ⅱ群】のねらいを結びつけた場合の正しい組み合わせを一つ選びなさい。
【Ⅰ群】
A 健やかに伸び伸びと育つ
B 身近な人と気持ちが通じ合う
C 身近なものと関わり感性が育つ
【Ⅱ群】
ア 安心できる関係の下で、身近な人と共に過ごす喜びを感じる。
イ 食事、睡眠等の生活リズムの感覚が芽生える。
ウ いろいろなものの美しさなどに対する豊かな感性をもつ。
エ 身体の諸感覚による認識が豊かになり、表情や手足、体の動き等で表現する。
【Ⅰ群】
A 健やかに伸び伸びと育つ
B 身近な人と気持ちが通じ合う
C 身近なものと関わり感性が育つ
【Ⅱ群】
ア 安心できる関係の下で、身近な人と共に過ごす喜びを感じる。
イ 食事、睡眠等の生活リズムの感覚が芽生える。
ウ いろいろなものの美しさなどに対する豊かな感性をもつ。
エ 身体の諸感覚による認識が豊かになり、表情や手足、体の動き等で表現する。
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この過去問の解説 (2件)
01
【Ⅰ群】の各項目は、乳児保育に関わるねらいとして記述されています。
A 健やかに伸び伸びと育つ(健康な心と体を育て、自ら健康で安全な生活をつくり出す力の基盤を培う)
具体的には
・感覚が育ち、快適な環境に心地よさを感じる
・体を十分に動かす
・授乳、食事、睡眠などの生活リズムの感覚が芽生える
ことがねらいとしてあります。
生活における全般的なことが書かれています。
よって、Aはイが適しています。
B 身近な人と気持ちが通じ合う(受容的・応答的な関わりの下で、
何かを伝えようとする意欲や身近な大人との信頼関係を育て、人と関わる力の基盤を培う。 )
具体的には
・安心できる関係の中で、身近な人と一緒に過ごすことを楽しむ
・体の動きや表情、声などによって保育者と気持ちを通じ合わせようとする
・身近な人との愛情や信頼感が芽生える
ことがねらいとしてあります。
自らによる表現をしながら身近な人との安心できる人間関係を築くことが書かれています。
よって、Bはアが適しています。
C 身近なものと関わり感性が育つ(身近な環境に興味や好奇心をもって関わり、感じたことや考えたことを表現する力の基盤を培う。)
具体的には、
・身の回りの物に親しみ、興味関心をもつ
・身近な環境に自ら触れようとする
・表情や手足、体の動き等で表現する
ことがねらいとしてあります。
身近な物に親しんで触れることによって、興味関心が育まれ、
手指や体を使って楽しむことが書かれています。
よって、Cはエが適しています。
このことから、
A:イ B:ア C:エ
の選択肢が正解です。
残った
ウ いろいろなものの美しさなどに対する豊かな感性をもつ。は、
幼稚園教育要領にある5領域の一つ「表現」のねらいのひとつです。
不適切です。
不適切です。
不適切です。
適切です。
不適切です。
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02
「保育所保育指針」第2章「保育の内容」に記載されていますが、全部覚えるのは大変です。
まず全文を読み、理解を深めてからポイントを絞って覚えるようにしましょう。
A、Bが間違っています。
Aにはイが適切です。
【視点】健やかに伸び伸びと育つ
【ねらい】食事、睡眠等の生活リズムの感覚が芽生える。
健やかに伸び伸びと育つためには、食事や睡眠等の生活リズムの感覚が育つことが欠かせません。
A、B、Cが間違いです。
Bにはアが適切です。
【視点】身近な人と気持ちが通じ合う
【ねらい】安心できる関係の下で身近な人と共に過ごす喜びを感じる
身近な人と親しみ、関わりを深めることで身近な人と気持ちが通じあえるようになります。
またこの時期の子どもは、体の動きや表情や発声等により、保育士などと気持ちを通わせようとします。
Cが間違いです。
Cにはエが適切です。
【視点】身近なものと関わり感性が育つ
【ねらい】身体の諸感覚による認識が豊かになり、表情や手足、体の動き等で表現する
また、この時期の子どもは、見る、触れる、探索するなど身近な環境に自分から関わることで感性が育ちます。
正しい組み合わせです。
A、B、Cが間違いです。
ウの「いろいろなものの美しさなどに対する豊かな感性をもつ」は乳児保育ではなく、3歳以上児のねらいのひとつです。
保育所保育指針の第2章保育の内容をみると太字になっている所や枠内に書かれているものが試験に出やすくなっています。
全部覚えて理解するのが難しいようであれば、そこをポイントに絞って学びましょう。
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