「保育所保育指針」第1章「総則」、第2章「保育の内容」、
「3 3歳以上児の保育に関するねらい及び内容」に当てはまる記述があります。
A 片づけや支度など、行動が素早くなり、見通しをもって生活できるようになってきています。給食を食べる際には、食べ終える時間を決めて、必ず時間内に食べるように伝えています。
→×です。
食事の場面では、和やかな雰囲気の中で保育者や友達と楽しんで食べること、
職の大切さに気付き自ら食べようとすることなどが示されています。
食育や自立の観点から時間の目安を決めて食事をすることを促すことは不適切ではありませんが、必ず食べ終えるような指導は「楽しく自ら進んで食べる」こととは異なっていると言えます。
B 当番は保育士と一緒にカレンダーを見ながら、日付や曜日を確認します。カレンダーの見方がわかっていない子どもは、家で練習するように保護者にお願いしています。
→×です。
保育指針の中には「日常生活の中で子ども自身の必要感に基づく体験を大切に」という記述があります。
これは保育者が一律で物事を教えそれを習得させるということではなく、
日常生活の中で体験・見聞きした、子ども自身が親しみを感じた事柄について興味関心を深めていくことが大切ということになります。
「できるように家庭での練習を強制する」といったことは不適切にあたると言えます。
保育者は保育の中で、子どもたちが様々なことに興味が持てるような「興味の種まき」が大切だといえます。
C グループで給食を食べるようになり、箸を用意するなど給食の準備を協力して取り組んでいます。グループの名前も子どもたちが相談して決められるように見守ります。
→〇です。
D 午睡後に、ザリガニの世話をします。初めはこわかったザリガニにも親しみをもってきました。エサを食べる様子なども、よく見ています。子どもたちと話し合って、当番で世話をすることにしています。
→〇です。
E 帰りの会では、みんなでその日の活動を振り返ります。友達の話を聞いたり、自分の思ったことを相手にわかるように話すことを大切にしています。
→〇です。
よって、
A:× B:× C:○ D:○ E:○
となる選択肢が正解です。